蝶野正洋 (C)週刊実話Web
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蝶野正洋『黒の履歴書』~蝶野流2021年重大ニュース

2021年も終わる。今年は、いろいろと事件も多かったし、政治も動いたけど、コロナに翻弄されていたせいか流れが速かった印象だね。


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俺にとって今年一番インパクトがあったのは、やっぱり「東京オリンピック」。開催までのすったもんだで、いろんな立場の方々の人間性が垣間見えたし、今の日本の政治や経済がどんなシステムで動いてるのかというのも、よく分かった気がする。


開催前は、前代未聞の無観客ということで散々騒いでたけど、やってみたらほとんど関係なかったよね。選手たちは、いつも以上に頑張っていたし、声援が飛ばないから静粛な雰囲気も漂っていて、競技性も高まった気がする。少なくとも、テレビで見てる分には観客の有無を気にすることはなかった。


どの競技も面白かったけど、後味が悪かったのは陸上の男子400メートルリレー。バトンがつながらなくて途中棄権になったんだけど、なんか消化不良だったよね。誰が悪いという問題ではないんだけど、勝つにせよ、負けるにせよ、ハッキリ決めてもらいたかったから、ある意味で一番印象に残っている。


それと、パラリンピックも素晴らしかった。オリンピックはもういいかなって気がするけど、パラリンピックだけでもまた東京に来てほしいと思ったよ。


個人的な今年の出来事で言うと、結構最近のことなんだけど、愛犬のブルドックが亡くなったことだね。7歳くらいだったんだけど、ブルドックは寿命が短いということは分かっていたから、これからもっと触れ合って、思い出を作ろうと思ってた矢先だった。

調子がよくなるから年1回入院するのもいい(笑)

今年は、俺が腰を悪くしてしまって、あまり一緒に出かけられなくてね。腰をちゃんと治して、一緒にゆっくり散歩に行くというのが目標だったんだけど…。

今は、いわゆるペットロス状態。奥さんのマルティーナは、1週間もしないうちに「違う犬を飼おう」って言ってきて、切り替えが早いなって思ったよ。ペットロスを癒やすには、また犬を飼うのが一番ということは分かるんだけど、俺はまだちょっと考えられないな…。


腰はずっと悪くて、今年はある意味で痛みとの闘いだった。俺がステッキを使って歩いてる姿を見た人もいるかもしれないけど、日常生活で結構シンドい時もあった。それもあって、先日、腰の脊柱管狭窄症の内視鏡手術をしてきた。


たまに入院すると調子がよくなるね。決まった時間に寝て、起きて、カロリー計算された食事をして、痛みに関しても、まわりの人が常にケアしてくれる。俺にとっては五つ星の高級ホテルに泊まるよりも快適な生活だったよ。これなら年に1回くらいは入院するのもいいかもな(笑)。


とにかく、今年はコロナの影響で仕事もなかなか進まなかったし、いろいろガマンする1年だったのかもしれない。逆にいえば、来年からパワーアップしてやっていくための準備期間だったとも言える。


読者の方々も、今年はいろいろあったと思うけど、それでも『週刊実話』を読んでるくらいなんだから、元気に乗り越えてきたはず。お互いにコンディションを整えて、2022年も頑張っていこう!
蝶野正洋 1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。