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コロナ禍で復活した袋麺~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏
ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

一時は若者を中心に「袋麺離れ」が起きていたが、今年は新型コロナ禍の影響で復活の兆しが見える。総務省の家計調査(2人以上の世帯)による即席麺(カップ麺と袋麺)の売れ行きは、2020年1~8月の消費合計額が4775円と、前年同期の4124円に比べ15.8%増加。しかも、袋麺に限ってみると25.4%増と、かつてのカップ麺のほうが売れていた構図が、いつの間にか逆転していることが分かる。

倒産が相次ぐ街のラーメン屋とは対照的…

「カップ麺に比べて袋麺は、基本的に鍋で調理する上、丼に移し替えたり、後片付けをしたり、面倒くさいと敬遠されていました。しかし、巣ごもり生活で時間的な余裕ができたことで、調理の手間がさほど苦にならなくなり、逆に味付けやトッピングなどでアレンジを加えられる幅広さが見直されたのです」(B級グルメライター)

19年に国内で発売された袋麺は246銘柄に及ぶが、今年も秋に入ってスーパーやコンビニの棚には、各社のバラエティー豊かな新製品が登場してきた。

一方で、街中のラーメン店は、コロナ禍による倒産が過去最高の勢いで増えている。まさに弱肉強食のラーメン業界だ。

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