北海道日本ハムファイターズの〝ビッグボス〟こと新庄剛志監督が、オフのプロ野球界をにぎわせている。
「発言が面白いんです。一例を挙げれば、清宮幸太郎にダイエット指令を出しました。故障の多さを克服するには肉体改造しかありません。それを『痩せた方がモテる』と違った角度から伝えます。的確で、かつユーモアに溢れています」(地元メディア記者)
面白発言の裏には、深い意味と狙いがあるというわけだ。そんな新庄監督のコメントを追っていくと、新生ファイターズのチームビジョンも見えてくる。監督は自身のSNSに、こんなコメントも投稿していた。
《来年シーズンが始まり僕と一緒に戦って行く選手全員を1回はあの大歓声の1軍のグランドに立たせる事をここで約束します その一瞬のチャンスを物にした選手こそ、スターに育て上げる第一歩となります》(原文ママ)
今季、リーグ5位に終わった日本ハムの弱点は、選手層の薄さ。レギュラーと控えの力量差を埋めるため、二軍も新人も「準備しておけ」ということだろう。
大谷翔平も“一軍の洗礼”を浴びた
ドラフト1位ルーキーの達孝太(天理高)は、今年のセンバツ甲子園で全国区となった好右腕。身長194センチから投げ下ろす直球は一級品だ。
「球団は清宮と吉田輝星をスターに育てようとしています。吉田に関しては今季中盤に、『一軍レベルにある』と二軍から報告も受けている。でも、きちんとした再スタートの舞台を用意してやりたいとの判断から、昇格が先送りとなりました」(スポーツ紙デスク)
「3本目の矢」である達も、スター候補として一軍デビューさせたいようだ。確かにダルビッシュ有、斎藤佑樹、大谷翔平、清宮、吉田は、ルーキーイヤーに〝一軍の洗礼〟を浴びている。
「全員、一軍でと新庄監督は投稿しています。粗削りなところもありますが、相手バッターは狙い球を絞りきれず、プラスに転じるかもしれません」(同)
新庄劇場は新人の登龍門にもなりそうだ。