1年の総決算として行われる大井競馬の年の瀬ビッグイベント「冬の三重賞」。
その緒戦でもあり、最も注目を集めるレースが、12月29日に開催される『第67回東京大賞典』(JpnⅠ)だ。1955年に創設され、2011年からは地方競馬初となる国際GⅠとして実施されている。日本全国から集結したトップホースに加え、海外で活躍する実力馬も参戦可能となり、その年のダートナンバーワンホースを決める真のグランプリレースとなった。
過去10年をさかのぼると、1番人気の成績は【4・3・2・1】、2番人気【2・3・2・3】、3番人気【3・2・2・3】で、5番人気1勝、6番人気以下は0勝で連に絡むことすら難しく、非常に固くおさまる傾向にある。
歴代の優勝馬には、その年のGⅠレースのタイトルホルダーがずらりと並び、調整過程に問題がなければ実績馬を信頼してよさそう。中でもJBCクラシック優勝馬の成績は【2・3・2・1】、1、2着馬を含めると【6・4・3・2】と好走が目立つ。現在、中央勢が15連勝中。ここ10年の3着以内を見ても中央26頭、地方4頭と中央勢が圧倒している。しかし、今年のJBCクラシックで地方競馬悲願の初戴冠を成し遂げたミューチャリーが参戦なら、チャンスは十分ある。
地方競馬年末最後の大一番。スピードとスタミナの両面を要求される厳しいレースを勝ち抜くのはどの馬か、見逃す事はできない。
大みそかは地方競馬2歳牝馬チャンピオン決定戦
大井競馬は、残る30日・31日と牝馬の重賞で今年の幕を閉じる。30日は『第15回東京シンデレラマイル』(SⅢ)。年の瀬のダートを彩る、地元を代表する牝馬たちの競演だ。ちなみに18年より1~3着馬に優先出走権が与えられる『シンデレラマイルトライアル』が行われているが、昨年のダノンレジーナを含め、18年の創設よりトライアルをステップにした馬たちが上位を占めている。今年はミラバーグマンが圧倒的1番人気に応えて優勝しており、今回も期待がかかる。
そして、大みそかは『第45回東京2歳優駿牝馬』(SⅠ)が開催される。地方競馬2歳牝馬チャンピオン決定戦。翌年春のクラシックロードに向けて、デビュー間もない牝馬たちが精いっぱいの走りを繰り広げる。
年末は最後まで目一杯、地方競馬を楽しもう!
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