上沼恵美子“紅白初出場”の夢かなわず…NHKを悩ました『M-1』の鬼門

無観客で開催される今年の大みそかの『NHK 紅白歌合戦』で〝浪速の女帝〟上沼恵美子の歌手初出場が幻に終わった。紅白前に放送される若手漫才の日本一決定戦『M-1グランプリ2020』(12月20日放送/テレビ朝日系)の辛口審査いかんでは、「再び上沼バッシングが起きるのでは?」と紅白関係者はかなり頭を抱えていたようだ。

「今年の上沼でいえば、『快傑えみちゃんねる』(カンテレ)が7月に突然終了。25年も続いた長寿番組が終わった背景には、M-1に多大な影響力を持つ吉本興業所属の『キングコング』梶原雄太への公開パワハラがありました。このとき、上沼への風当たりは相当に強く、今年のM-1審査員を外されるとみられていたのですが、昨年と同じく7人のメンバーに選ばれました。辛口審査でお笑いファンを敵に回せば、視聴者離れは加速する。視聴率至上主義の紅白スタッフは、上沼の辛口コメントに戦々恐々でした」(NHK関係者)

オリコン1位も獲得したが…

一昨年のM-1でも放送終了後にひと悶着があった。上沼の審査に不満を持った『とろサーモン』久保田かずのぶと『スーパーマラドーナ』武智が、酔った勢いもあって上沼に対し、「更年期障害」などと動画配信で暴言を吐いたのだ。

「先輩芸人からたしなめられて2人は上沼に謝罪しましたが、仕事は激減。女帝の力、恐るべしです」(在阪テレビ関係者)

女性芸人として頂点を極めた上沼は「歌手で一度は紅白に出たい」という夢を実現するべく、昨年11月に『時のしおり』をリリース、6月1日付のオリコンランキング(演歌・歌謡)で1位を獲得した。さらに、10月27日に放送されたNHKの『わが心の大阪メロディ』で司会を務めた上沼は、歌手としての存在感をアピールしたが、紅白初出場はかなわなかった。

「これまで上沼は、紅白で応援団1回、司会を2回、ゲスト審査員を1回を務めています。歌手としては1回も出場を果たしていなかったのに…」(同・関係者)

M-1審査で“私怨”を口にしなければいいのだが。