社会

女子高生薬物中毒死事件…市販薬“乱用”パーティーの恐ろしさ

(画像)Stas Ponomarencko / shutterstock

SNSで知り合った京都市内の女子高校生、篠原聖奈さん(19)をアパートへ連れ込んだとして、滋賀県警は12月12日、同県守山市の無職、入江公史郎(38)と岐阜県関市の無職、金城え夢(21)の両容疑者を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。篠原さんは心肺停止の状態で発見され、病院へ搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

「11日午後3時過ぎ、入江容疑者と金城容疑者が篠原さんを誘い出し、京都市内で合流。そのまま3人で守山市の入江容疑者宅に向かい、翌日の午前11時ごろ、金城容疑者から『女性が倒れている。意識がない』との通報がありました。篠原さんに目立った外傷はありませんでしたが、警察が13日、遺体を詳しく調べた結果、死因は薬物中毒だったことが分かりました」(捜査関係者)

両容疑者は調べに対し、篠原さんとは「オーバードーズ(薬を過剰に摂取する行為)仲間だった」と供述しているという。現場からは抗不安薬や睡眠導入剤など、およそ100錠分の使用済み包装シートが見つかっており、これらの薬を大量摂取するパーティーで盛り上がった様子が見て取れる。

悩みからの逃避を図った!?

「アパートの間取りは3DKで、入江容疑者は一人暮らしをしていた。カメラマンの仕事で暮らしていたが、コロナで仕事が減り、家賃の不払いが続いて追い立てを食っていました」(入江容疑者の知人)

金城容疑者は農村地帯の実家に家族と暮らしていたが、無職の身で居心地の悪い日が続いていたという。

最近は若い世代を中心に、オーバードーズが増えているという。しかも、違法薬物ではなく、市販薬の使用が大半を占める。篠原さんも悩みからの逃避を図って、両容疑者の誘いに乗ったものとみられるが、県警は詳しい経緯を調べている。

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