
『週末猟師』著者:原田祐介〜話題の1冊☆著者インタビュー
原田祐介(はらだ・ゆうすけ) 『猟師工房』代表。1972年埼玉県生まれ。高校卒業後、外資系アパレルメーカーに就職。2004年に友人に誘われ猟犬の訓練に参加する。05年に狩猟免状と猟銃空気銃所持許可を取得し、13年に残りの人生を職業猟師として生きる決意を固める。【関連】『くすぶり中年の逆襲』著者:錦鯉〜話題の1冊☆著者インタビューほか
――もともとは会社員だったそうですね。猟師を始めたきっかけは、なんだったのですか?
原田 外資系のアパレル企業に勤務している時に唯一続いた趣味が狩猟でした。中学校の同窓会で久々に再会した友人が狩猟を始めたと聞き、興味本位で猟犬の訓練に同行しました。山に放った猟犬がツキノワグマの親子を追いかける姿を間近で見て「これはすごい趣味だな」と、大急ぎで鉄砲の所持と狩猟免許の手続きを進めていきました。
――誰でもアウトドアやキャンプ趣味の延長で猟師を始めることができるのでしょうか?
原田 基本的には誰でも猟師になれるのですが、鉄砲の所持をする場は警察より過去の犯罪歴や借金の有無、ご近所への聴き込み、近親者の同意などが必要になります。また、精神疾患の有無や薬物使用の疑いが無いかなどの医師の診断書の提出も求められます。罠猟の場合は1日一度の見回りが義務付けられているので、都会に住んでいる方には不向きでしょうね。週末猟師になる場合は、銃による狩猟が向いているでしょう。
また、猟犬がいるとさらに奥深い狩猟ができますが、訓練などには特殊な知識が必要ですので、師匠を探すのが良いでしょう。
邪念なく一気に仕留めにいく
――危険な目に遭ったことはないのですか?原田 銃で仕留めたはずの巨大なイノシシが急に蘇生して襲いかかり、牙で斬られそうになったり、巨大イノシシが自分の足を引きちぎって襲いかかり、ギリギリで避けたりなど、何度も殺されそうになったことはあります。
獣も最後は生きるために必死に反撃してきます。従って殺める際には邪念なく一気に仕留めにいくのが常です。恐怖があるとそこを獣に見抜かれ、逆にこちらがやられてしまいます。
――実際にプロの猟師として生活していくことは可能ですか?
原田 私を始め狩猟関連でご飯を食べている方も徐々に増えてきている印象です。
これらの先駆者が猟師専業で収入を得る仕組みを今、必死で作っている最中です。私が職業猟師になった10年前よりは、はるかに良い状況と言えるでしょう。私が面倒を見ている30代のフリーランス職業猟師は、なんと月間60万円ほどの収入があります。
生き物相手なのでほぼ休まず活動をしていますが、本人は非常に生き生きと仕事をしていますよ。読者の皆さんも、週末猟師から始まり地域貢献のための有害鳥獣駆除、さらに職業猟師となり未来の日本の自然を守り子孫たちに引き継ぐ役割を担ってみませんか?
(聞き手/程原ケン)
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