阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
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阪神タイガース・梅野隆太郎「残留」で始まるトラ選手の大粛清

星野時代を上回る〝血の入れ替え〟に?


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阪神・矢野燿大監督はテレビ番組に出演し、「ウチには絶対的エースはいない」「近本以外は…」と、投打ともにチーム再編構想を明かしていた。優勝のためにはチーム内競争は不可欠。しかし、新チームの構想から弾き出されてしまった選手はかなり多く、〝大粛清〟が始まろうとしているのだ。


「守護神のR・スアレスは退団してしまいましたが、FA権を取得した梅野隆太郎の残留が決まりました。梅野残留は最大の補強という声もある一方、来季のレギュラーを確約されたわけではないなど、それに合わせてキナ臭い情報も流れています」(在阪記者)


今季の梅野は、勝負どころのペナントレース最後の11試合で、スタメンから外されている。得点圏打率は3割2分1厘でリーグ2位だが、1年間トータルでの打率は2割2分5厘。


残留によって、年俸は5000万円アップの1億6000万円(推定)となったが、「成績を落としての昇給」は、球団が意図する方向ではない。

二軍は日本一になったけれど…

「二軍が日本一になりましたが、勝因は誇れるものではありません。一軍に定着しきれない投打の中堅クラスによるもので、若手の成長とは異なります」(球界関係者)

髙山俊、江越大賀、北條史也、陽川尚将らが打って、藤浪晋太郎らが投げていたのに対し、相手チームはプロ2、3年目の若手ばかり。強くて当たり前…。矢野監督の競争発言には、「一軍の壁」にぶち当たったままの彼らにもラストチャンスを与える、という意味があるようだ。


「梅野は残留表明後、矢野監督から『一緒に優勝を』と声を掛けられたそうです。でも、権利行使するかどうかで迷っていたときはノータッチでした。テレビ番組などで残ってほしいとは言っていましたが、説得はすべてフロントに任せていました」(前出の在阪記者)


矢野監督がコーチだった2016年、まだ新人だった捕手・坂本誠志郎の育成を、ベテランの能見篤史(現オリックス)に託した。矢野監督が現役選手だった頃に配球論で指導したのが能見。そんな百戦錬磨のピッチャーに坂本の教育を託したということは、正捕手候補として期待していたのだろう。


「梅野は3年契約を結びましたが、正捕手の確約はされていません」(同)


キナ臭いシーズンオフとなりそうだ。