両国国技館 (C)週刊実話Web
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日大“大揺れ”余波…人気力士・遠藤がホッと胸をなで下ろした理由

果たしてこの揺れが収まるのはいつか――。田中英寿前理事長(75)の逮捕、解任で日本一のマンモス大学、日本大学が大揺れしているが、大相撲界も他人ごとではない。


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なぜなら、日大出身者は、大相撲界でも大派閥。現役だけでも幕内に遠藤をはじめ、翔猿、英乃海、石浦の4人。その下の十両にも、8年もの下積み生活をようやく脱したばかりの芝改め紫雷ら、6人もいるのだ。


このほか、親方も理事の境川親方(元小結・両国)を筆頭に12人。部屋持ち親方だけでも5人いる。これらの親方、力士のほとんどが相撲部を踏み台に日大トップの座まで上り詰めた田中前理事長の教え子か、その強い影響力の下にいると言っていい。


とりわけ、木瀬部屋、追手風部屋は、師匠をはじめ、主力力士のほとんどが日大相撲部出身者だ。


「この2つの部屋は、師匠が田中前理事長のお気に入りということもあって、定期的に日大出身者が送りこまれてきました。おかげで、十両以上の関取の数も多く、大相撲界屈指の勢力を誇っています。口の悪い大相撲関係者は、『あそこは日大部屋だ』と呼んでいますよ」(担当記者)

田中前理事長夫妻が我が子のように…

その、言ってみれば部屋の恩人である田中前理事長に対して、去る12月10日に日大が開いた記者会見の席上、加藤直人新理事長が、強い口調で〝絶縁〟を宣言した。

「田中前理事長と永久に決別し、その影響力を排除していく。今後、日大の業務に携わることは許さない」


木瀬、追手風の2つの部屋も、もうこれまでのような力士補充は望めない。この両親方をはじめ、田中前理事長に距離を置いているごく一部の親方、力士を除く多くの親方、力士たちが大慌てしているのは言うまでもない。


そんな中、「やれやれ、危なかったな」と胸をなで下ろしているのが、日大出身きってのエリートといわれる遠藤だ。


「つい数年前まで、遠藤は、田中前理事長夫妻が我が子のようにかわいがり、その肝いりで『藤の会』という後援会まで作ってもらっていました。ところが2年前、無断で結婚したことで仲がこじれて藤の会も解散。もし存続していたら、今頃この大騒動に飲み込まれていたところでした」(部屋関係者)


遠藤は命からがら。とはいえ、しばらく日大出身力士から目が離せない。