社会

サツマイモ争奪戦勃発! 出荷量半減で「芋焼酎」「焼き芋」は高嶺の花!?

(画像)Golubovy / shutterstock

芋焼酎の原料となるサツマイモがピンチだ。

立ち枯れなどを引き起こす基腐病の被害が鹿児島県内で拡大。芋焼酎にも影響が出始めている。

「鹿児島県産の市場出荷量は例年の半分以下。酒造メーカー間では、サツマイモ入手合戦になっています」(業界紙記者)

芋焼酎に血栓症の予防効果があるというデータも出た。血栓症とは、生体の血管内で血液が凝固した〝血栓〟が、血管を詰まらせて臓器障害を引き起こすもの。心筋梗塞、脳梗塞、エコノミークラス症候群に代表される病気の引き金になる。

「コロナ禍で外出自粛が強いられ、運動不足などによる肥満は血栓症につながる。医師らが焼酎メーカーとタイアップして実験を行った結果、芋焼酎は他のアルコール類と比べて、酵素を活性化させる血栓溶解作用が高いことが分かりました」(医療ライター)

健康志向の強いノンベエにとって最適の酒

芋焼酎の血栓溶解効果は、ポリフェノールを多く含む赤ワインの約1.4倍高いとされる。また、芋焼酎は糖質ゼロ、プリン体ゼロと、健康志向の強いノンベエにとって最適の酒なのだ。

「サツマイモ農家は高齢化が進んで、ただでさえ生産が減っている上に、基腐病が拍車を掛けた。焼酎製造会社はサツマイモの確保に頭を痛めています。女子の間でブームになっている焼き芋も同様ですよ」(農林水産省関係者)

焼き芋といえば、屋台を引いて売り歩く石焼き芋を思い出すが、それは昔の話。遠赤外線を利用した焼き芋オーブンが開発されたことで、今ではスーパーやコンビニでも売られている。

「焼き芋は2年くらい前から人気になって、今は第4次焼き芋ブーム。焼き芋専門のスイーツ店も続々とオープンしています」(フードライター)

まさに〝焼け芋〟に水。

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