今年のグレード戦も残りわずか。年末のスーパースターフェスタに向けて、どうしても見ておきたいレースが、山陽オートで12月15日より開催される『GⅠスピード王決定戦』だ。
その理由は、現在のオート界の「BIG3」と言える青山周平、鈴木圭一郎、荒尾聡が激突するからである。この3人が、SSトライアルでも大きくクローズアップされるだけに見逃せない。
この中で、特に強調したいのが鈴木。11月30日現在で、自身が記録した「年間最多勝利記録」に並ぶ89勝をマーク。年内にあと1勝すれば新記録の樹立となるので、これは確実だろう。その数字もさることながら、今年はオールスターと日本選手権を制し、結果は申し分ない。機力面でやや波があるのは否めないが、現在のところ優勝候補の筆頭は揺るがないところ。
年末のSS王座に向けた熱い5日間
対するは青山。このスピード王に追加あっせんされ、一層大会の見応えが増した。近況は、ピーク時に比べ8割程度の出来。大一番を前に、どこまでマシンを仕上げてくるか見逃せない。
前述両者と互角の評価が荒尾。道中の安定感ではトップ級。11月の日本選手権でも動きは一番だった。
その3人に割って入るとすれば、本格化近しの印象がある木村武之。前回覇者でもあり、冬場の「スピード力」は強烈。マシンの状態もいいだけに、互角の戦いが期待できそう。
いずれにしても、年末のSS王座に向けて、絶対に見ておきたい5日間となることは間違いない。