TBS (C)週刊実話Web
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『伊集院光とらじおと』終了であぶり出されたTBSラジオ社長“独裁”の弊害

TBSラジオが危機を迎えている。タレントでラジオパーソナリティー・伊集院光の『伊集院光とらじおと』の終了が決定的となり、リスナーから「もはやTBSラジオに聴く番組はない」と諦めの声が広がっているのだ。


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「事の発端は、一部女性誌で報道された伊集院の〝パワハラ疑惑〟。番組の月曜アシスタントだったフリーの新井麻希アナに厳しいダメ出しをしたとして、物議を醸した。その後、伊集院と番組スタッフとの間に大きな溝ができ、ここに来てついに決裂したというわけです」(芸能記者)


TBSラジオに〝異変〟が起きたのは2018年にさかのぼるという。


「この年の6月に、新しく社長に就任した三村孝成氏が大ナタを振るい、大胆な改革を実行。ラジオ局では恒例となっている〝ラジオ聴取率調査週間〟を『年52週のうち、6週間しか調査されないデータを金科玉条のように気にするのはナンセンス』とし、ネット聴取サービスであるradikoのデータを注視するように通達したんです」(同・記者)

他局による“伊集院争奪戦”が勃発

さらに、24年間続いていた人気番組『荒川強啓 デイ・キャッチ!』や、宮藤官九郎、尾崎世界観(クリープハイプ)、DJ松永(Creepy Nuts)、作家の羽田圭介氏、フリーライターの武田砂鉄氏を日替わりパーソナリティーとして起用した『ACTION』も、開始から約1年半で終了。『伊集院光とらじおと』の金曜版で、高聴取率だった『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』も終了を余儀なくされた。

伊集院は、番組の経費削減が厳しいと明かし、「とにかく制作費を1万円落としてくれ。若手のリポーターを2人クビにしてくれって言われるわけ。でも、制作費を1万下げてくれって言うのに、何千万って赤字を出すんじゃねぇよ」と激高。TBSラジオの大型イベント『RADIO EXPO』への出演を拒否している。


こうした状況に、リスナーからは嘆きの声が上がっている。
《三村社長の思惑通りだな。というか今回のパワハラ騒動も三村社長周辺から出されたんじゃないかな?って思ってる。伊集院も今回の騒動で愛想が尽きて「じゃあ辞めてやるよ」ってなったのかと》

《三村社長になってからTBSラジオはどんどん酷くなっていくし潮時なんだと思う。アホみたいに赤字垂れ流すイベントはやるくせに、タレントはどんどんリストラするとかね》


《聴取率1位の番組を局側から終わらせるなんてことある?伊集院の抜けた穴を埋められる人材がいるとは思えないんだけど》


《パワハラとか理由は色々と言われているけど、近年の終了番組を考えるとギャラの節約が大きいだろうな。荒川強啓と久米宏終了もだけど、金曜午前なんて2番組を終わらせて1番組にし、長時間を1人に任せる。とにかく金を使いたくないのがはっきりわかる》
水面下では、早くも他局による〝伊集院争奪戦〟が勃発していると言うが、かつて番組を持っていたニッポン放送からは「出禁状態」になっているため、文化放送が一歩リードしているようだ。