12月12日に最終回を迎えるTBS日曜劇場『日本沈没-希望の人-』が、終盤にきて多くのツッコミの声を浴びているようだ。中には、「完全な中国びいき」「国辱ドラマだ」などの過激なものもあるという。
「ドラマは第8話まで終了。いよいよ最終回の第9話を残すのみとなりました。日本列島の沈没が秒読みになり、主人公の環境省官僚・天海啓示(小栗旬)は苦悩の日々を送っています。政府は日本国民を救うために、世界各国に移民を打診。水面下では副総理・里城弦(石橋蓮司)が、中国への移民と引き換えに日本の代表企業を渡すことを約束する。ところが総理の東山栄一(仲村トオル)が米国とも同時交渉。中国にバレてしまい、窮地に陥ってしまいました。しかし、中国は度量を見せ、ジャパンタウンの建設とともに移民受け入れを表明するのです」(テレビ雑誌編集者)
ドラマとはいえ、この〝中米との駆け引き〟というのが物議を醸している。
「中国は今、新疆ウイグル自治区への弾圧が国際問題に発展。米国をはじめ豪州、英国、カナダも北京冬季五輪への外交的ボイコットを発表しました。中国が〝独裁国家〟であることは世界中が知っていること。そんな国に世界一自由を謳歌している日本人を移住させるなんて、ギャグでもあり得ませんよ」(週刊誌記者)
他方、米国移住というのも、これまた無謀な話だという。
「日本は今ですら米国の属国扱い。世界で有数の差別国家である米国に移民で助けてもらったら、向こうでどんな扱いを受けるか分かりません。短期滞在でもあるまいし、銃社会の米国に日本人が馴染めるはずもない」(同・記者)
あえて日本を貶めている!?
同様のツッコミがやまないのは、両国の実名を出したことに尽きるともっぱら。果たして、その必要があったのか。
「あくまでもフィクションドラマなのですから、仮想の国、国名でよかったはず。話の展開からも中米に卑屈なほど頼み込んでいる。実名を出すことで、あえて日本を貶めている感じ。それがドラマの本当の意図ではないかとさえ感じます」(エンタメ誌ライター)
ドラマでは、世界各国が「日本の皆さんを歓迎します」という〝感動〟シーンも出てくる。
「これもお笑い種です。若い労働者、将来のある子供たちならまだしも、3000万人にも上る〝働きもせず〟〝莫大な医療費ばかりかかる〟高齢者を、どこの国がウェルカムするというのか。タダで面倒を見てくれる国があったら、沈没とか関係なく移住したいですよね」(同・ライター)
かつてフリーアナの宇垣美里は、古巣であるTBSを指し「民度が知れる」と発言。その意味深さに、あらためて感心するばかりだ。
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