社会

兵庫放火小学生兄弟殺人…同居の叔父“あまりに身勝手”な動機

(画像)YuriyZhuravov / shutterstock

去る11月19日の午後11時半ごろ、兵庫県加古郡稲美町の木造2階建て民家が全焼し、焼け落ちた家の1階から小学6年生の兄・松尾侑城くん(12)と、小学1年生の弟・眞輝くん(7)の遺体が発見された。

「この家には侑城くん、眞輝くんと両親に加え、母方の伯父・留与容疑者(51)が住んでいた。父が母を迎えに自動車で家を出た直後、留与容疑者がガソリンをまいて火を放ちました」(捜査関係者)

留与容疑者は兵庫県警に殺人、現住建造物等放火の疑いで逮捕された。警察の調べに対して『兄弟の両親に精神的苦痛を与えようと、大切にしている子供を狙って放火した』と供述しているという。

留与容疑者は、この家で4人兄弟の長男として生まれた。松尾家は地元の農家で、留与容疑者の祖父や父の代には周囲に田んぼや畑を相当持っていた。

生活保護がもらえず自暴自棄!?

「2006年に父が死去した際、留与容疑者は実家の土地を相続しました。1年ほど前、母の具合が悪いというので、留与容疑者は妹夫婦が暮らす実家に戻り、今年1月、母を施設に入れてから現在の5人暮らしになりました」(近所の知人)

しかし、コロナ禍で仕事もなく、体調不良を訴える留与容疑者は、妹に対し「土地など財産すべて譲るから、生活保護をもらえんか。働きたくない」などと、無気力な感情をあらわにするようになった。

さらに、妹の家族が立てる騒音に神経を尖らせ、ラジオを大音量で鳴らしたり、カッターナイフを手に家の中を徘徊したり、威嚇行為を繰り返していたという。

「土地など財産があると生活保護がもらえないと知り、自暴自棄になって事件を起こしたようです」(同)

あまりにも身勝手で短絡的な犯行には、ただただ呆れるばかりだ。

あわせて読みたい