『嵐』ソッポで暗礁に乗り上げたNHK紅白歌合戦の大トリ問題~銭で見えてくる『テレビ・芸能マル秘報告書』

NHKが想定外の事態に大揺れになっている。無観客開催を決めた『第71回 紅白歌合戦』。まさに異例づくめの展開に、関係者はハラハラドキドキの日々を送っているようだ。

「出場歌手が無観客の中でどの程度のパフォーマンスを展開できるのか。シラケてしまわないか。放送時間も15分短縮される。この状況下で高視聴率が取れるのか上層部は頭を抱えているのです」(消息筋)

まさに閉塞感がついてまわる今年の紅白歌合戦に、さらなるトラブルが発生した。NHKに断りもなく、ジャニーズ事務所は大みそかに『嵐』の生配信ライブ開催を発表したのだ。結果、紅白歌合戦は大きな影響を受けることになりそう。

「大トリの問題ですよ。一時、嵐は出演しないなんて話もあったのです。しかし、ジャニーズとNHKの長い付き合いから、最悪の事態は避けることができた」(NHK関係者)

何らかの形で嵐の紅白出場は担保されたわけだが、

「当初、NHKサイドは嵐が大トリを受けてくれるなら、放送尺も異例の20分を割こうと考えていたのです。最後のパフォーマンスですからね。それくらいの価値はある」(同・関係者)

無観客なら大トリが中継でもいい…との声もあるが

しかし、現段階では期待していた大トリの可能性は非常に難しい状況。

「配信ライブ当日のスケジュールは後日発表なのです。会場も明らかにされていない。警備などの問題を考え、地方でやる可能性も出ている。紅白の大トリが中継なんていうのは前代未聞の話ですよ。だったら嵐に大トリを頼む必要がなくなってしまう。まぁ、無観客だから大トリが中継でもいいのでは、という声も確かにNHK内では飛び交っているのですが…」(放送作家)

一方、ジャニーズサイドの本音はNHKにとってシビアなもの。

「大トリを受ける気はサラサラないようです。紅白の途中で視聴者にあいさつできればいいと考えているレベルなのです」(関係者)

その理由はラストライブから得られる莫大な収益にあるという。

「まだ明らかにしていませんが、嵐のラストライブ配信は大みそか限定で後追い配信は一切しない。2020年12月31日だけのスペシャルライブなのです。ジャニーズは本来なら10月から日本全国をまわる嵐ツアーで計100億円以上の収益を考えていましたが、コロナ禍ですべて吹っ飛んだ。そうした中、最後の切り札に考えたのがラスト配信です。現在、Netflixでの限定配信を視野に入れ、動いている。配信料は50億円。さらに1日限りのライブです。1万円でもファンは視聴する。500億円以上の収益になるのでは」(同)

紅白に嵐なし?