エンタメ

蝶野正洋『黒の履歴書』~プロレスラーに一番向いている血液型は?

蝶野正洋
蝶野正洋 (C)週刊実話Web

朝、出かける前にテレビをつけると、よく「今日の運勢」みたいな占いコーナーをやっている。

俺は、あんまり占いは信じないほうなんだけど、あれは見てしまうよね。今日はラッキーなのかと、その時だけ思う程度なんだけど、こうしてテレビ番組で占いを放送してる国は、日本ぐらいのような気もする。

そんなことを改めて考えたのは、「六星占術」で知られる占い師の細木数子さんが亡くなったというニュースを聞いて、あの頃のブームを思い出してね。日本人は、本当に占い好きなんだと思ったよ。

細木さんは、バラエティー番組にも出演して、大活躍していた。占いが当たる、当たらないということよりも、ああいう感じでズバズバとモノを言ってくれる人に頼りたくなるのかもしれないね。

プロレスラーは肉体ひとつでメシを喰っていく稼業だから、占いなんて信じなさそうだけど、意外とハマる人も多くてね。アントニオ猪木さんも、ある先生とお付き合いしてアドバイスをもらっている時期があった。現実的で、自分以外の誰も信じてなさそうな長州力さんも、一時は占いに通ってたっていうからね。

やっぱりトップに立つと人は孤独になるから、星の巡りや運命にすがりたくなるのかもしれない。

俺は、占いにはあまり興味はないんだけど、血液型占いはけっこう好きなんだよ。A型は真面目、B型は気分屋とか、他愛のないやつだけど、これは占いというより統計学に近いから、人間関係を考える時に参考になるんだよ。

カリスマ性がある血液型は…

例えば、俺はO型なんだけど、長州さんもO型。トップレスラーにはO型が多くて、ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、三沢光晴さんもO型だった。藤波辰爾さんもO型だった気がする。まぁ、我は強いけど、バランス感覚のあるタイプだよね。

これがA型だと、前田日明さん、藤原喜明さん、髙田延彦さんと、なぜかU系が多くなるのも面白い。

問題はB型だよ。武藤敬司さんとか、木村健悟さんがBなんだけど、このタイプには近寄らないほうがいいし、信じないほうがいい(笑)。

そして、どの血液型が一番プロレスラーに向いてるかというと、俺はAB型だと思う。なんといっても、猪木さんがAB型だからね。基本的に二重人格なところがあって、よく言えばカリスマ性がある。それに橋本真也選手もAB型だったんだよね。

まぁ、これは占いというか、こういう見方をすると面白いっていう遊びだよ。

俺は占いや宗教にハマらない。なぜなら、一番近くに「神」がいるから。そう、俺のワイフ、マルティーナだよ。俺の人生は、もはやこの「神」に従っていれば間違いない。

誰かからいきなり『ゴミ捨てに行ってきて』と言われたら、『俺が?』ってなるけど、これが「神」の言うことだったら疑うこともなく『行ってきます!』となるだろ? 精神衛生的にもこれが一番なんだよ。

実話読者の皆さんも、いろいろ言いたいことはあるだろうけど、そこをグッとこらえて、家にいるカミさんに手を合わせて「ありがたい、ありがたい」と従っていれば、幸せになれるはずだよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

あわせて読みたい