明治神宮野球場 (C)週刊実話Web 
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ヤクルト&オリックス“疲労蓄積と年俸高騰”で来期の順位が心配…

最低気温一桁台の中での死闘、この代償が来季の足枷に――。


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ヤクルトスワローズが20年ぶり、六度目の日本一に輝いた。「最下位からの頂点ゲット」は1960年の大洋以来の快挙だが…。


「セ・リーグ球団が日本一になるのは、2012年の巨人以来です」(ベテラン記者)


決戦の舞台となったほっともっとフィールド神戸だが、日本シリーズ第6戦が行われた11月27日の最低気温は7度。しかも、ナイトゲーム。プレーする選手たちはネックウォーマーを着用し、マウンド上のピッチャーの吐く息も白かった。ハッキリ言って、プロ野球をやる環境ではなかった。


「長期化したプロ野球公式日程により、両チームのナインは疲れ切っていました」(同)


この疲労が抜けないまま、来年は春季キャンプに突入する。今季の日本一が来季のハンディとなるだろう。


「昨年も11月25日まで日本シリーズが行われました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕戦が大幅に遅れたからで、今季はさらに東京オリンピックによる中断もありました。もう1つ気になるのは、他球団はすでに来季に向けて動き始めていることです。契約更改を始め、新外国人選手を獲得した球団もあります」(スポーツ紙記者)

疲労が影響しそうなMVPの中村悠平

一昨年は10月23日に日本シリーズが終了した。11、12月に英気を養い、1月に自主トレ。これがプロ野球界の流れである。

中でも、最も疲労が影響しそうなのが、バッテリーだ。


シリーズMVPには、捕手の中村悠平が選ばれた。その中村はシーズン途中から6番打者も任されるようになった。D・サンタナとJ・オスナの両外国人選手に挟まれていたが、これが〝高津式ID野球〟だ。大砲タイプが2人続くと攻撃が単純になる。エンドラン、犠打のできる中村を挟み、作戦の選択肢を増やしたのだ。


「バットで結果も出し、中村の出すサインに全幅の信頼も寄せられるようになりました」(球界関係者)


中村がピリッとしなければ、投手陣すべてに影響してくる。シリーズ終了後、こんな情報も聞かれた。


「敗れたオリックスも最下位からの逆襲です。でも、最下位だった去年までの2年間、オリックスは契約更改でほとんどの選手が昇給を勝ち取っていました。今オフも昇給でしょう。ところでヤクルトは払えるんですかね?」(同)


この上、懐まで寒いなんてことになれば…。ヤクルトのオフは〝猛烈な寒波〟に見舞われそうだ。