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ワクチン無効ウイルスを確認! コロナ第6波“年明け来襲”の衝撃

(画像)pathdoc / shutterstock

市中感染は少ないのに、クラスターが頻発している北海道。新型コロナ新規感染者数では、東京や大阪を抜く日もある。

一方、日本全体でいえば、感染者数は激減しているが、海を隔てた隣国・韓国では、過去最大の感染者数を更新するなど感染爆発が起きている。

公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が語る。

「実は韓国、ラオス、シンガポールではワクチン無効株、つまりワクチンが効かないデルタ株が流行しています。ワクチン無効株は、デルタ株が変異してワクチンが効きにくくなったものや、ワクチンを接種したが、免疫が薄れている状態で感染してしまうケースなどいろいろあり、医学界ではまだ整理されていない状態です。韓国の感染爆発は、ワクチンが効きにくくなるようウイルス自体が変異したものだと推測されます」

何しろ、日本以上のワクチン接種率(約80%)を誇る韓国では、1日の感染者数が初めて4000人(11月24日)を超えたのだ。

「同じ観光地の沖縄と比較すると、北海道はいつ大クラスターが発生するか分からない危険性を感じます。これは新規変異株が北海道で発生する予兆なのか、それとも新千歳空港を経由して海外から新規株が入ってくるのか、監視態勢を強化する必要がありそうです。念のため言っておきますが、クラスターの発生は気温とは関係ありません。いずれにせよ、変異ウイルス、ワクチン無効ウイルスの拡大が懸念されます」(外岡氏)

大丈夫とタカを括っていると…

感染が拡大している欧米に目を向けると、ヨーロッパはワクチン対策に失敗し、目下、感染者数が激増している。そのため、慌ててワクチン投与を再開した国々も多い。

「英国、ドイツ、オランダ、ベルギーなどの国々は、ワクチン接種をきちんとやってこなかった。感染者も減り、もういいだろうとやめてしまったのです。国民は夏を迎えて、やっと自由になれると思っていたから、かなり反発も強かった。暴動が起きている国もある。現在、世界的に見ても、感染者数と死者数が増えています。従順な日本国民とは異なり、欧米では国がワクチン接種を進めることに、相当な抵抗感があるようです」(外岡氏)

世界各国で、南アフリカで検出された新たな変異株「オミクロン株」の感染が広がる中、今後、日本では水際対策が重要になってくるが、11月30日にはナミビアから成田空港に到着した30代男性が「オミクロン株」に感染していたことが判明。国内で初めて確認された。これに加えて、韓国で流行しているワクチン無効のデルタ株が上陸した場合、どうなるのか。

「今まで以上に悲惨な状況になると思いますね。感染状況がぐっと改善され、国民の危機意識はそれほど高くないですから、なおさらです」(外岡氏)

外岡氏は「第6波は年明けの1月に入ってから襲来する」と予測する。ワクチン接種しているから大丈夫とタカを括っていると韓国の二の舞いとなる。

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