(画像)cheapbooks / shutterstock
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新たな変異「オミクロン」懸念の中…新型コロナ“120日周期説”が浮上

11月26日、世界保健機関(WHO)が、南アフリカで確認された新たな変異ウイルスについて「懸念される変異株」に指定したと発表。


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呼称を「オミクロン株」とし、再感染のリスクが高まることが示された。


一方、日本では全国的に「コロナ終息近し」という安堵感も一部で上がる中、感染の〝120日周期説〟が注目されている。


「120日周期説は、東京都の感染ピークが約120日ごとに訪れ、拡大と減衰の期間には相関があるというものです。名古屋工業大学の平田晃正教授らはAI予測システム『平田モデル』を開発しました。東京都の新規感染者数は8月に最多の5908人を記録し、その後、主要な繁華街の人出は、お盆休みを底に増えたにもかかわらず、感染者数は急速に減少した。それを見事、予測したのは平田モデルで、120日周期説を学習していたからだと思われます」(サイエンスライター)


公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が、120日周期説を解説する。

ワクチン担当大臣の“問題発言”

「感染者数を急速に減らすことができたのは、6月から1日100万人以上のワクチン接種を始めて、免疫がかなりできている状態をつくったことが根底にある。それから一気に減って、日本中で感染者が100人に届かない日もありました。私もグラフを作成していて、120日というのには気づいていたが、それが周期説となると…。理屈の通った面白い話だとは思いますね」

現状の感染対策を続け、東京の人流が2020年2月比マイナス10%を保てば、感染拡大は防げるとAIを開発した平田教授は考えているようだ。


「最近、よりによってワクチン担当大臣が呆気に取られるようなことを語りました。3回目のワクチン接種は、現在のように感染が落ち着いているときは、そんなに急ぐ必要はない。8カ月の間隔を開けて接種する方法で十分と言うんですね。3回目のワクチンはブースター接種としての機能を持っている。これは集団免疫を維持するため、国民の多くに接種するものです。感染が落ち着いているときにこそ、接種する意義がある。感染が拡大し始めてからでは遅すぎて、ワクチン接種で拡大を抑えられない。接種から被接種者が免疫を獲得するまでには、1カ月前後を要します」(外岡氏)


オミクロン株を念頭に置いた新たな水際対策と、第6波への準備が必要だ。