『実録、世界を釣る女』著者:マルコス/KADOKAWA
『実録、世界を釣る女』著者:マルコス/KADOKAWA

『実録、世界を釣る女』著者:マルコス〜話題の1冊☆著者インタビュー

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マルコス もともと会社員として働いていたのですが、あることを機にバンドを始めることになったんです。しかし、バンドが人気になるにつれ、ファンの期待に応えようとプレッシャーが重なり、最後は会社もバンドも辞めてしまいました。そこから家で引きこもりの生活を送ることになるのですが、気分転換に始めてみようと思ったのが〝釣り〟だったんです。


――釣りにハマって釣り旅をスタートさせました。トラブルなどはなかったのですか?


マルコス 車中泊をしながら日本中の魚を釣り回っていたときのことです。ちょうど岩手県で朝を迎えた時、突然アラームが鳴りだしビックリさせられました。


アラームは〝避難警告〟で、どうやら北朝鮮からミサイルが発射されたので、直ちに避難するようにとのこと。あまりに突然のことで、寝起きで頭が回らない中、泣きながらどこに避難すればいいのか車でさまよったことがありました(笑)。

「全世界の怪魚を釣り尽くしてやる!」

――今まで釣った怪魚で一番印象に残っているのはなんですか?

マルコス 初めて私が釣った怪魚は〝トーマン〟です。いわゆる〝雷魚〟の一種ですが、日本の個体とは全く別物の怪魚です。このトーマンを釣るために、マレーシアまで1人で出向いたのですが、とにかく怪魚を釣ること、海外へ行くこと、現地の人とのコミュニケーションなど、すべてが初めてだったので、めちゃくちゃ苦労しました。


まずはトーマンをどうやって釣るのか、どうすれば現地のガイドに釣りに連れて行ってもらえるのか、他にも資金面のことなど、とにかくすべてを自分で考えなければならなかったので、無事釣り上げた瞬間は今までに味わったことのない達成感でいっぱいでしたね。


――YouTubeチャンネル『マルコス 釣り名人への道』が大人気になっていますね。


マルコス 自分の釣り師としての成長を記録しておきたいと動画を投稿したのが、YouTubeを始めたきっかけでした。同時に、魚が釣れたときの興奮や喜びを誰かと共有したいという思いもありましたね。


始めてみて分かったのは、私は基本的に目立ちたがり屋だということ(笑)。すごく楽しいので、これからも続けていきたいですね。コロナが収束し、また旅することができるようになったら、「全世界の怪魚を釣り尽くしてやる!」と闘志を抱いています。


(聞き手/程原ケン)