安倍晋三前首相の動きが再び活発化している。周囲に「体調は万全」と猛アピールしており、気の早い永田町界隈では「菅政権がスキャンダルや対米で躓き、支持率が急降下したら、三度目の首相登板は絵空事ではない」という観測が広まっている。
「9月末、安倍前首相は東京プリンスホテルで開かれた細田派パーティーに来賓として出席した。多くの国会議員間を回り、握手を交わすなど健在ぶりを見せていた。実際、周辺にも『新薬が大変よく効いている。今後、8週間に1回のペースで数回投与すればいい』と明かしている。それを聞いた細田派会長の細田博之元幹事長も『早く派閥に戻って来て欲しい。いつでも席を譲りたい』と安倍派の結成を促しているほどです。派内でも『菅さんよりも6歳若い。三度目のチャレンジはありだ』という待望論が飛び出しているのです」(官邸担当記者)
10月19日には2カ月連続で東京・九段北の靖国神社を参拝、さらに11月に入ると、地元山口県入りし、後援者に挨拶して回るなど精力的に動いている。
影響力を誇示しながら機会をうかがう!?
「首相退任後の安倍さんは、読売新聞など大手メディアのインタビューにも応じている。辞任直後の首相がマスコミ取材を受けるのは異例です。しかも、そのインタビューの中で『首相から求められれば、外交特使など、様々なお手伝いもしたい』と答えている。つまり、菅さんは外交は不得意だが、自分は大得意の自負がアリアリです」(政治部記者)
例えば、大統領選で混乱するアメリカは、バイデン氏が勝とうがトランプ氏が勝とうが、安倍前首相は特使に意欲満々だったという。一説では、バイデン氏とは不仲説もあるが、安倍前首相は全く意に介していないそうで、周囲にこう漏らしていたという。
「〝オバマ前大統領とは、すべて上手くやり、寿司を食べた仲だ。副大統領だったバイデン氏とも何度も会い、意思は通じ合っている。一方、もしトランプ氏が再選したなら、またゴルフを楽しみながら突っ込んだ話が可能だ〟と自信満々でしたよ」(安倍氏周辺関係者)
食と趣味…。政策について触れないのが安倍前首相の持ち味か。
「まずは派閥会長に就任し、影響力を誇示しながら、状況を見て再々登板の機会をうかがっていくでしょう」(前出・政治部記者)
菅首相、やべぇ~ぞ~。
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