(画像)Khosro / shutterstock
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大谷翔平を“4000万ドル=45.6億円”でドジャースが強奪!?

今季、〝二刀流〟で全米を席巻したエンゼルスの大谷翔平が日本人としてイチロー以来20年ぶり2人目、しかも満票でMVPに輝いた。しかし、そんな歴史的偉業を達成したこともあって、水面下で他球団への移籍が加速している!!


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「事前に最終候補3選手が発表され、大谷はインタビューで喜びを語ってくれました。しかし、ファンやメディアが一番聞きたかったのは大谷の『去就問題』でした」(米国在住ライター)


MVP受賞が発表されたのは、現地時間11月18日。その様子は、米スポーツ専門テレビ局で生放送され、大谷は受賞の喜びを語っていた。そのテレビ放送中のことだ。大谷はスタジオ・コメンテーターに、こう質問された。


「エンゼルスとの契約延長の話は進んでるかい?」


大谷とエンゼルスとの契約は来季2022年シーズン終了まで。シーズン後半、チームの不甲斐なさを嘆く発言をし、〝移籍志望〟とも捉えられていた。


モニターに映し出された大谷は、「やっぱり、聞かれたか…」といった様子で、ちょっと口元を緩めた。


「そういった話はあまりできないので。ただ、エンゼルスも好きですし、長くやりたいなというか、まずは来年勝つことだけを考えて過ごしたいなと思っています」


このように返した。


当たり障りのない回答である。おそらく、聞かれたらこう答えようと、準備していたのだろう。しかし、水面下では〝争奪戦〟がすでに始まっていた。


「11月10日からメジャー30球団のGM、代理人らが一堂に集まるウインターミーティングが開催されています。大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏と、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが開催日の前日、その会場で会談しています」(前出・ライター)


バレロ氏もエンゼルスとの契約延長の交渉過程は教えてはくれなかった。

来季からナ・リーグもDH制を採用!?

「メジャーリーグ機構と同選手会は、新労使協定を結ぶための話し合いを始めています。その中で注目されている議案は、ナ・リーグのDH制採用です。かなりの確率で、来季からナ・リーグもDH制を採用することになりそうで、そうなると大谷の二刀流はますます希少価値が高まります」(スポーツ紙記者)

ナ・リーグで資金力の豊富なチームといえば、ドジャースかメッツだ。


メジャーリーグの支配下登録数は40人。ナ・リーグもDH制を採用するとなれば、〝専門選手〟も新たに獲得しなければならない。


しかし、そのDH要員が投手兼務の二刀流・大谷となれば、40人枠の選手構成にも影響は出ない。大谷にとっても、活躍の場がア・リーグ以外の球団にも広がるというわけだ。


「シーズン公式戦が終了した直後ですが、地元紙・ロサンゼルスタイムズの野球記者がスポーツ専門テレビ局に出演し、『エンゼルスが今のまま低迷していたら、大谷はドジャースでプレーすることになるだろう』と発言しました。ドジャースが大谷に強い関心を示しているのは事実です」(現地関係者)


大谷が渡米した17年オフ、交渉相手として最後まで残ったのが、エンゼルス、パドレス、マリナーズ、レンジャーズ、ジャイアンツ、そしてドジャースだった。そのとき、代理人のバレロ氏が明かしたのは、「すぐに結果を求める東海岸の球団よりも」という、大谷個人の希望だ。6球団とも西部地区のチームだが、ここに先の移籍志望論につながった「勝ちたい」発言を重ねると、今季、ポストシーズンマッチに進出したのは、ジャイアンツとドジャース。ドジャースが本命視される理由は、ここにもある。


「GM不在のゴタゴタが続いていたメッツですが、ようやく、ビリー・エプラー氏の就任を発表しました。同氏は前エンゼルスGMです。大谷を口説き落とした実績が評価されたと」(同)


東海岸の球団は大谷の気質に合わないようだが、メッツが急浮上してきた。ヤンキース、レッドソックスも諦めてはいない。

すべての要素を兼ね備えているドジャーズ

「投打ともにメジャーでの4年間で最高の成績を残しました。渡米した直後は投打ともに一人前になるまでの猶予も欲しかったから、ノンビリとした雰囲気の西海岸を希望したのかもしれませんが、今なら勝利を最優先する伝統球団で自分を試してみたいと思うのかもしれません」(同)

伝統球団へ挑戦するという意味で、西海岸のドジャースはすべての要素を兼ね備えている。またドジャースタジアムはエンゼルスの本拠地・アナハイムから40キロ程度の距離。エンゼルスファンもリーグが異なるので応援してくれるはずだ。


一部メディアでは二刀流の理解者でもあるエンゼルスの指揮官、ジョー・マドン監督とセットで引き抜くなんて話も出ていた。


「大谷がこのまま米FA市場に出たら、年俸4000万ドル(約45億6000万円)は下らないでしょう。それでも欲しいんです、ドジャースは」(前出・米国在住ライター)


MVP受賞発表前、関西大学の宮本勝浩名誉教授が試算した経済効果は、日米で約252億円。エンゼルスは観客増などで約38億円の売り上げが見込まれるという。超高額な年俸を払っても回収できるわけだ。


しかし、エンゼルスはMVPの二刀流に相応しい新年俸額を提示できないとも予想されている。伝統、西海岸、勝利への渇望とすべての条件を兼ね備えたドジャースが、契約切れを待たずに「トレード」でかっさらってしまうかもしれない。