社会

手間暇かかるアナログ商品の復活~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

(C)週刊実話Web 

このところ若者を中心に、アナログ的な商品が復活を遂げている。

2020年3月、墨や筆ぺんの老舗メーカーとして知られる呉竹(奈良県奈良市)が『からっぽペン』を発売したところ、約1年で30万本の大ヒットを記録した。これは自分で気に入ったカラーインクを入れてパーツを組み立て、オリジナルのカラーペンを作るという〝手間のかかる商品〟だ。

「若者からはエモい(エモーショナル)感じがいいとの評価を受けています。まあ〝情緒的な〟ということでしょうか。いわゆる『文具女子(文具好きな女子)』を中心に話題を呼び、売り上げを伸ばしました」(エンタメ誌ライター)

デジタル化された日々だからこそ

11年、ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ノートン博士らは、自分で手作りした対象物が本来以上の価値を感じさせることを、組み立て家具販売のIKEA(イケア)になぞらえ「IKEA効果」と呼んだ。

ほかにも無印良品の『発酵ぬかどこ』や梅酒のCHOYAの『おうちで手作り梅しごとキット』など、あえて「手間暇」を好む若者が増えている。デジタル化された日々に、アナログ商品は新鮮に映るようだ。

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