(画像)Marcos Mesa Sam Wordley / shutterstock
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納棺後にすぐ火葬も…コロナ対策で変貌を遂げた葬儀スタイル

近年、少子高齢化の影響で葬儀や墓参りのスタイルが変わり、家族と親しい友人だけで最期を見送る「家族葬」が主流となっている。


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葬儀費用の全国平均は約200万円前後だが、参列者の減少で市場規模が縮小しており、家族葬の場合は60~80万円、通夜や告別式を行わず火葬のみの「直葬」は、25~35万円が相場とされている。


さらに、新型コロナウイルスの影響で葬儀への参列を控える動きが広がり、葬儀のオンライン化にシフトする業者が増加中。遠隔地から参加できる「オンライン(リモート)葬儀」や、祭壇や焼香台をトラックの荷台に設置した「移動葬儀車」など、葬儀の形態が多様化してきた。


「祖父の葬儀がありましたが、親族から県をまたぐ移動は遠慮してほしいと言われ、オンラインで参列しました。香典や供花をウェブ上で送れる利便性もあり助かりました」(都内在住の40代男性)

PCR検査で陽性反応が出ると…

オンライン葬儀では香典や供花、弔電もクレジット決済可能で、斎場にいるスタッフ経由で棺に花を入れてもらったり、参列者と対話したり、自宅にいながら臨場感を味わえるという。

一方、葬儀業者は「納棺後にすぐ火葬する直葬が急増し、葬儀が1日0件の日も多かった」と話す。その背景には、実はPCR検査が関係している。


「一部のPCR検査は精度が低いので、風邪や普通の肺炎で亡くなった場合でも、間違って陽性反応が出るケースが増えました。そうなると遺体からの感染リスク防止のために、密閉型の納体袋に収容されるため、直葬か少人数の家族葬を選ばれるご遺族が多いですね」(看護師)


コロナ禍を契機として、葬儀の形態が大きく変わってきたようだ。