今年のグレード戦線も佳境を迎えている。
先週は、SGチャレンジカップを展望したが、今週は同時に開催される『GⅡレディースチャレンジカップ』の見どころを紹介したい。
やはり、その1つが、年末への道。獲得賞金上位20人が選出されるレディースチャレンジカップは、クイーンズクライマックスへの登竜門。ただ、優勝賞金を考慮すると、必ずしも全員にチャンスがあるわけではないのは要注意だ。
選考期間締め切り時点（選考順位）で、年末のボーダーライン12位だったのが鎌倉涼だった。しかし、11月10日現在では鎌倉は15位に後退。同日時点で12位は三浦永理、次いで中川りな、松本晶恵、鎌倉涼、大山千広、櫻本あゆみの順。三浦と櫻本では賞金差は100万円。シリーズ直前の賞金額もしっかりチェックしながら楽しみたいものだ。
注目は大山千広の“完全復調”
そして、優勝戦線はというと、大山に注目したい。ブレークした当時に比べ、昨年からフライングなどの足かせもあり伸び悩んだ。しかし、レディースチャレンジカップの出場権は確保するあたりはさすが。年末への道のりは、ここでの優勝争いが条件。追い込まれた大山が、完全復調すると期待したい。
多摩川水面では、昨年のレディースチャンピオンでフライングの憂き目を見たが、同じテツは踏まないはず。初のGⅡ優勝があってもいい頃で、初日から舟券的にも追いかけていきたい。