先の日本選手権オートレースで、涙の優勝を飾った鈴木圭一郎。不利な展開から追い上げ、前のミスを冷静に対処してトップに躍り出た。
「勝てる展開じゃなかった。神様が味方してくれたのかもしれません。地元で応援してくれるファン、そして家族のためにも勝ちたかった。自然と涙が出てしまいました」と振り返る。
今年二度目のSG制覇を果たした鈴木だが、今後は一層「一走一走を大事にしたい」と言う。その理由は、年間勝利数だ。
「今、84勝(11月10日現在)なのです。過去最多の勝利数が自分の89勝。新記録に挑戦できるチャンスなのです。こんな機会はめったにないし、挑戦したいです」と残り1カ月半で、どこまで勝利を蓄積できるか注目。
鈴木の能力から考えれば「あと6勝」はそうハードルが高いようには思えない。
スーパーハンデが大きな壁だが…
「いや、若獅子(山陽オート・11月19日~)でスーパーハンデになるかもしれません。以前もこの時期にスーパーハンデになり、なかなか白星が伸びませんでした。ハンデが大きな壁です」とも言う。
確かにS級の10後ろは、そう簡単ではない。可能性のある限り挑戦してもらいたい。
今後の出走予定は、前述の山陽GⅡ若獅子杯、そして28日からの伊勢崎普通開催、さらに12月は15日からの山陽GⅠスピード王。その後も年末のスーパースターフェスタなどが控えている。
どこまで勝利を蓄積していくのか、目が離せない。