衆院選後、日本維新の会(維新)と国民民主党(国民)が急接近し、大注目されている。
この勢力に小池百合子都知事が加わり、政界再編が起きるのではという見方が強まっているからだ。
ベテランの国会議員秘書が解説する。
「先の衆院選で41議席と4倍に増やし、衆院で第3党に躍り出た維新の馬場伸幸幹事長と、やはり3議席増の国民の榛葉賀津也幹事長が緊急会談し、改憲、法案提出などで連携していくことで一致した。この2党に連携するとみられるのが、小池都知事です。もともと国民は、小池都知事が2017年の衆院選で旗振りをした『希望の党』が前身。玉木雄一郎・国民代表や前原誠司・同代表代行と、たびたび密談しています」
17年の衆院選で小池都知事と維新の松井一郎代表は、互いに候補者の棲み分けをしたほか、愛知県も含め『三都物語』と宣言した間柄だ。
静養から一転大ハシャギの小池都知事
「維新創設者の橋下徹氏は小池氏に対し、『次の国政選挙で維新とともに動けば、大きなウネリになるのは確実』とエールを送っています」(政界関係者)
これまで維新と国民の衆院議員は合わせて19名。政界をリードする立場で動きようもなかったが、今後は両党で計52議席。予算を伴う議員立法(衆院で50名以上)も提出できる一大勢力となった。〝日本初の女性総理〟を狙う小池都知事もビッグチャンス到来と捉えている。
「都政は五輪終了とコロナ収束で一区切りついた。小池氏の仕上げは国政に復帰して、トップに上り詰めること。一時は、二階俊博幹事長の辞任で自民党への復党はおろか、国政復帰のメドが立たず、心身のバランスを崩して静養したほどです。それが一転、今回の維新、国民の大躍進で小池氏は大ハシャギ。どちらかの党を足掛かりに、再び国政復帰を狙う〝希望の光〟が見えてきたからです。照準は来年。突発的な衆院解散がない限り、来夏の参院選に出馬する作戦を練っています」(小池氏周辺関係者)
維新、国民、小池都知事は〝三本の矢〟になるか。
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