(画像) StunningArt / shutterstock
(画像) StunningArt / shutterstock

ヤマダ電機VSニトリ! 業態急接近で“全面戦争”突入へ

9月21日、家電量販店最大手の『ヤマダホールディングス』が、ホームセンター大手の『アークランドサカモト』と店舗開発で業務提携を結んだと発表した。


【関連】人気タレントも実践! 急増する「VIO介護脱毛」~企業経済深層レポート ほか

「この結果、ヤマダは家具量販店大手の『ニトリホールディングス』と、まさに全面戦争に突入することになりました」(経済ジャーナリスト)


ヤマダは一昨年末に、経営困難に陥っていた『大塚家具』を子会社化し(その後、完全子会社化)、家具業界に参入。新CMやチラシで大攻勢をかけたが、コロナ禍でニトリに返り討ちに遭ってしまった。


「ニトリは巣ごもり需要に応じた収納整理用品、ダイニング用品がバカ売れ。それに加えて、テレワークに必要なパソコンデスクやワークチェアなど、ホームオフィス家具の売れ行きが急増したのです」(同)


その勢いを駆ってニトリは昨年、首都圏を中心に60店舗を展開するホームセンター大手の『島忠』を傘下に収めている。

“お値段以上”で買収と話題に

「先に友好的TOB(株式公開買付)を実施した『DCMホールディングス』が、1株4200円を提示したことに対し、ニトリは1株5500円という信じられない価格で対抗。経営統合した際は、ニトリのキャッチコピー〝お値段以上〟で買収したと話題になりました」(広告代理店関係者)

一方、ヤマダが業務提携したアークランドサカモトは、昨年6月に『LIXILビバ』(現ビバホーム)を完全子会社化している。


「業界11位のアークランドが、業界6位のビバを1085億円という高額で買収したことで、小が大を飲み込んだ〝下克上買収〟と言われました」(前出・経済ジャーナリスト)


ヤマダとニトリとのガチンコ対決が、低価格競争となり、消費者に還元されることを期待したい。