小栗旬(C)週刊実話
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『日本沈没』批判集中も最高視聴率を更新のワケ…後半で注目される“原発”の扱い

これも国民の〝防災意識〟の高まりが原因か――。小栗旬が主演を務める連続ドラマ、日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)第5話が11月14日に放送され、平均世帯視聴率が16.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)だったことが分かった。


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「第1話は15.8%、第2話は15.7、第3話は15.7%、第4話は15.5%。今回の第5話で最高を更新しました。原作は1973年に刊行された小松左京氏による名作『日本沈没』。今作では2023年の東京を舞台に、環境省の天海啓示(小栗)、経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)、東山総理(仲村トオル)、地震学者の田所雄介(香川照之)、週刊記者の椎名実梨(杏)などが国家の危機に立ち向かっていきます」(テレビ雑誌のライター)


同ドラマは現在まで、香川のわざとらしい演技や手抜きのCGなどに批判が集まっており、ドラマとしての完成度は決して高いわけではなかった。しかし、内容に反して、視聴率はずっと15%以上をキープしており、第5話でとうとう最高視聴率を更新するという逆転現象が起きている。一体なぜなのか?

壮大な世界観が若い世代には新鮮!?

「日本沈没は過去に何度も映画化やドラマ化されており、放送開始前は『また焼き直しか』と大して期待されていませんでした。しかし、実際に放送がスタートすると、昨今の防災意識の高まりもあり、食い入るように視聴する人が続出しています。さすがに日本が沈没するというのはSFの世界だけでしょうが、首都直下型地震はいつ起きてもおかしくないと言われているだけに、リアリティーを感じる人も多いのでしょう。また、原作の初版発行は1973年ということもあり、若い世代の中にはストーリーを知らない者も多く、逆に壮大な世界観が新鮮に映っているようです」(同・ライター)

現在、視聴者の一番の関心は〝原発問題〟だという。日本が沈没するとなれば、原発問題は避けては通れないポイントになるからだ。


テレビ業界ではタブーとされている原発がどう描かれるのか。今後の展開いかんによっては、視聴率20%超えも現実的になってくるだろう。