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巨人の新コーチ候補に仰天!長嶋茂雄氏が後押しする意外な人物の名前とは

東京ドーム
東京ドーム (C)週刊実話Web

セ・リーグCSファイナルステージで1勝もできずに敗退した巨人が、意外な人物を〝ナンバー2〟で迎える準備を整えているという。発案者はミスター。原辰徳監督、阿部慎之助コーチとともに推し進める令和版のトロイカ体制とは――。

来季の続投が決まった巨人・原辰徳監督だが、山口寿一オーナーは〝2つの条件〟を付けたという。「独裁恐怖政治の解消」と「コーチ陣の再編成」だ。

続投を協議する中で、GMも兼ねる原監督は今季V逸の責任を問う形で石井琢朗、片岡治大コーチを解任。元木大介一軍ヘッドコーチから次期監督候補の阿部慎之助コーチにスイッチし、さらに三軍監督に原カラーを前面に押し出した仰天人事を模索し、この当初案が波紋を広げた。

「母校、東海大相模高校の監督を今夏で退任した門馬啓治氏です。甲子園通算四度の優勝を誇る実績を持ち、東海大学時代には原監督の父・貢氏(故人)の薫陶を受けましたが、プロ経験はありません。三軍監督なら可能かもしれませんが、長老の広岡達朗氏や中畑清OB会長などから強い反発を受け、球団もさすがに退けました」(巨人担当記者)

今年2月に巨人は複数部員による大麻使用が発覚し、東海大野球部監督を引責辞任した安藤強氏を「球団社長付編成アドバイザー」として採用したが、これは原監督の肝いり人事。来季で通算16年を迎える指揮官の独走を懸念した読売本社は「監督に意見できる大物の入閣」を求めていた。巨人OBの野球解説者が言う。

「ズバリ、大谷翔平を二刀流に育て上げた日本ハム前監督の栗山英樹氏だ。今、球界で原監督と忌憚なく意見交換できるのは、この人以外にない。両者にはホットラインがあり、今年8月、同僚選手への暴行で出場停止処分を受けていた中田翔を原監督が引き取ったばかり。栗山氏が弟分だけに、同じチームでも呼吸は合うはずだ」

さらに、構想では監督と阿部コーチの間に栗山氏を加え、チームナンバー2に据えるという。

侍ジャパン新監督候補にも挙がっているが…

「原監督の入団時、巨人は藤田元司監督、牧野茂ヘッドコーチ、王貞治助監督のトロイカ体制で成功を収めた。今回もまたこの方式、令和の改造トロイカだ。原監督が三軍の重要性を説いたいきがかり上、元木ヘッドが三軍監督となり後方支援する可能性もある」(同)

栗山氏は12年にコーチ経験のないまま監督に就任し、リーグ優勝2回、日本一1回。この間に大谷を育ててメジャーに送り出した。

その名監督を、格落ちで招聘。突拍子もない人事だが、発議者はあの大物で、巨人内に異を唱える人はいないという。

「原監督の後見人であり、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏だ。問題は栗山氏が受けるかどうか。一部報道では侍ジャパン新監督の最有力候補にも挙がっているが、可能性は低くない。現役時代をヤクルトでプレーした栗山氏は長嶋氏と大きな接点はなかったが、現役引退後にテレビ朝日の野球解説者に転じ、長嶋家との関係を深めた」(同)

仲介したのはなんと、ミスターの次女、三奈さんだという。彼女はテレビ朝日の元スポーツ局記者で、長年『熱闘甲子園』のメインキャスターを務め、栗山氏とは古くからの仕事仲間。しかもお互い独身で、長島氏は三奈さんを介して会食するなど親交を深めてきた。

「長嶋氏にとって、三奈さんは特別な存在です。07年に亜希子夫人を亡くしてからは身の回りの世話や介護にも献身的です。ミスターの個人事務所『オフィスエヌ』の代表取締役も務めるなど、自他ともに認める長嶋氏の代理人です。その三奈さんから協力を求められれば、応じないわけにはいかないでしょう」(長嶋家に詳しいテレビ局幹部)

ミスターの支えがあったからこその二刀流貫徹

栗山氏は大谷が入団した際も、二刀流をどのように育てるかを相談し、さまざまな助言を受けていたそうだ。球界の常識を覆して二刀流を貫徹し、成就させられたのは天才ミスターの支えがあったからこそなのだ。

「監督を新庄剛志氏に譲り、札幌を離れる環境も整いました。新庄監督は就任会見で、自身を監督に招聘してくれた前GMの吉村浩統括本部長に感謝の言葉を述べ、稲葉篤紀GMとの3者でチームを支えて行く考えを表明。栗山氏は、これ以上船頭が増えては混乱のもととなると判断し、きっぱり身を引く考えを固めたようです」(日本ハム担当記者)

「優勝なんか目指しません」「選手全員を1回はあの大歓声の一軍のグランドに立たせることをここで約束します(原文ママ)」など、早くも珍プランを披露している新庄監督。そんな茶番にはとても付き合いきれない、というのが本音なのかもしれない。

「残る問題は退任後に即移籍するという仁義の面ですが、日ハムとしては高額年俸の中田翔を引き取ってもらった恩義があり、快く送り出すでしょう。いま思えば、中田のトレードの際に栗山氏の移籍もセットされていたのかもしれません」(同)

新トロイカ体制は、栗山氏が緩衝材となって原監督と阿部コーチに接し、風通しのいいチームにするのが根幹だ。

しかし、栗山氏をGMに起用する「変則トロイカ」も検討されているという。監督・GMの権限を分離し、権力が一極集中しないようにするのが狙いだ。

今夏の東京五輪では王氏と松井秀喜氏とともに開会式の聖火リレー走者を務めた長嶋氏は、野球界初の文化勲章も受章。威光はますます盛ん。ミスターが新トロイカを走らせる。

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