社会

駅弁の業者は減る一方なのに…~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

国鉄分割民営化が実施された1987年、当時349社あった「日本鉄道構内営業中央会」会員の駅弁業者は、現在86社となり、その数は減る一方だ。

しかし、あの「駅弁」が食べたいという需要は増すばかり。そこで登場したのが、駅弁の「通販」と「自動販売機」だ。

「通販には、届いた日に食さなければならない物と、保存が利く冷凍物があり、前者は、お伊勢参りの定番で『駅弁のあら竹』の『モー太郎弁当』、具材をお取り寄せして作る新潟県新津駅前にある『神尾弁当』の『えんがわ押し寿司』、伊豆・修善寺駅にある『舞寿し』の『あじ寿司』が代表格です」(グルメライター)

人との対面を避けたいという時代の要請

一方、冷凍物は北海道の長万部にある『かにめし本舗かなや』の『かなやのかにめし』が人気だが、今や冷凍駅弁へのニーズが増え、他の駅弁業者も続々と新商品を開発しているという。

富山の『源』は『ますのすし』で有名だが、富山インター店前に設置した自販機で駅弁を売り始めた。いずれ他のインター店前にも導入予定とのことだ。

こうしたニーズは、コロナ禍によって人との対面を避けたいという時代の要請でもある

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