エンタメ

JRA重賞『エリザベス女王杯』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

(C)JRA
(C)JRA

コロナ感染者も激減したことだし、そろそろ人数制限付きでもいいから、競馬場をアナログ・シニアに開放してくれないだろうか、と切実にブツクサ思いながら、先週のアルゼンチン共和国杯は5頭ボックスがズバリと当たって、馬連1420円、3連複2640円の好配当で破顔一笑! これでもう、とたんにブツクサ言うのをヤメた、となるんだから、ゲンキンなもんだね。いやあ、馬連で10倍以上、3連複で2500円以上を同時に的中させたのは、このコラムではいつ以来だろうか? ダービー以来? いやそのあと1回ぐらいあったような気もするが、調べるのも面倒クサいし(苦笑)。

それにしても、ルメールのオーソリティは強かった! 横山武のアンティシペイトは8着だったのは残念だったが、デムーロのマイネルウィルトス、岩田ジュニアのフライライクバード(〝映画関連馬券〟で推した甲斐があった)が馬券になってくれた。特に、レクセランスに鼻差競り勝った後者はよく頑張った。さらに言えば1、2着は久々の〝ルメ・デム馬券〟ではないか。ちょっと前までは重賞でやたらこの組み合わせがあった気がするが、最近はデムーロがルメールに差を付けられて久しかっただけに、何だか懐かしい。

ところで、先週〝珍名〟を話題にしたが、日曜日はそんな珍名の勝利ラッシュに湧いた一日であった。福島ではオレタチハツヨイ、アナゴサン、オヌシナニモノ、東京ではオレデイイノカ、そしてトドメはオニャンコポンがV。オニャンコポンという〝珍名〟に惹かれ、馬連&3連複を、2着になった本命ホウオウプレミアにからめて3点づつ買ってみたら見事的中。当たるときはこんなもの、ソコソコの配当にありついた。味をしめて、今週も珍名狙いでいくかあ(笑い)。土曜日のデイリー杯2歳Sのウナギノボリとかね…。

話を本線に戻そう。〝牝馬の鉄〟としては燃えるものがあるエリザベス女王杯が目の前だ。最大のハイライトは5年前のクイーンズリング、シングウィズジョイの馬連&3連複の万馬券ゲット。〝デム・ルメ馬券〟でこんなに付くの? とビックリしたものだ。昨年も〝わが心の年度代表馬〟サラキアが2着に突っ込んで大的中だった。彼女は、その前の府中牝馬S、その後の有馬記念と激走して大穴となり、ボクの懐を大いに潤わしてくれた恩人ならぬ〝恩馬〟であった。すでに引退してしまったが、今でもキミを忘れない!

アカイイトとアカイトリの“アカ・アカ”馬券!

さて〝エリ女〟の軸は、戸崎アカイトリノムスメと横山武ウインマリリンでいいのではないか。レイパパレは川田からルメールに乗り替わって、おそらく2番人気か? でもここ2戦を見ると、どうも2千までの馬という気もするのでヒモの1頭に格下げしたい。穴の筆頭はアカイイト。ご贔屓の幸騎手に乗り替わって期待したい。あとは、こちらもご贔屓の松山が乗るステラリア。先週アルゼンチン共和国杯で粘ってくれた若手のホープ、岩田望が継続騎乗のソフトフルート。ルメールからデムーロに手替わりのテルツェット。このところソダシ、ステラヴェローチェでヘグった吉田隼の捲土重来を少し期待したいのでランブリングアレーまで、としようか。

〝映画関連馬券〟としては、アカイイトから邦画の『濡れた赫い糸』(05年)を連想しよう。ちょっとロマンポルノ的なタイトルがソソられるが、しっかりR-15指定作でもあった。監督の望月六郎はストリッパーの世界を描いた『でべそ』(95年)、杉本彩が阿部定を演じた『JOHNEN 定の愛』(08年)など、エロス描写には定評があるご贔屓監督の一人だ。ヒロインは近年〝再ブーム〟となっている高岡早紀で、彼女は娼婦街のオンナに扮し、夫がムショから出てくる間の〝つなぎ〟で知り合った男(北村一輝)との腐れ縁が描かれる。この手の〝風俗映画〟は大好きだし、高岡が実にエッチくさい! 濃密なエロス描写が、ラブホや拘置所の面会室で繰り広げられるあたりが見どころ。さて競走牝馬のアカイイトも負けずに〝からんで〟(馬券的に)くれるだろうか? アカイイトとアカイトリの〝アカ・アカ馬券〟となれば嬉しいが、アカッ恥をかかないように(笑い)。

最終的な買い目だが、馬連③から①⑤⑥⑧⑨⑪⑯、⑨から①⑤⑥⑧⑪⑯へ。3連複は③⑨縛りで①⑤⑥⑧⑪⑯へ、③⑯縛りで①⑤⑥⑧⑪でいかがでしょう。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

あわせて読みたい