相撲のぼり (C)週刊実話Web
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大相撲2年ぶり九州場所も見どころナシ…“閑古鳥”必至で親方衆も戦々恐々

飛び交う〝閑古鳥〟をどうやって追い払うか――。いよいよ11月14日から、今年の締めの大相撲九州場所が幕を開ける。


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昨年はコロナ禍の影響で、東京の両国国技館で開かれたため、福岡市の福岡国際センターで催されるのは2年ぶりだ。


ご当所、熊本県出身の大関・正代は、次のように意気込んでいる。


「見に来る人も楽しみにされている。(自分も)成績の面でこだわっていきたい」


しかし、この3場所、9勝、8勝、8勝と大失速中で、あまり説得力がない。


もっとも、正代を抜きにしても、この九州場所は客が入らないことで定評がある。ファンの土俵を見る目はどの地域よりもシビアで、少々のことでは燃え上がらないのだ。


おかげで、2カ月も前から福岡に乗り込み、切符販売に奔走している担当の親方衆の苦労は大変なもの。現在、その総責任者は6年連続して境川親方(元小結・両国)だが、5年前に愛弟子の豪栄道が秋場所で初優勝したときも、(売れ残った)切符の山を前に帰京したくてもできず、ギリギリまで福岡にとどまったというエピソードが残っている。

新入幕力士すらいない…

今年は、このとき以上に大苦戦必至。まだコロナ禍が収束していない上、先場所後に大横綱の白鵬が引退してしまい、ポッカリと大きな穴が開いたままなのだ。横綱、大関の座に挑むチャレンジャーは見当たらず、新入幕力士すらいない。〝新〟と冠が付くのはモンゴル出身の新小結、霧馬山だけだ。

「感染対策で収容人数は50%以下に抑えられ、最大3700人になりますが、どこまで埋められるか。関係者は早くも青い顔をしています」(担当記者)


唯一の救いは、照ノ富士が健在なこと。番付上の一人横綱は史上11人目になる。


「準備を整えて負けるのは弱いだけの話だ」


と、相変わらず強気一辺倒で、大鵬以来59年ぶりの新横綱からの連覇に虎視耽々。とは言っても、両膝に大きな爆弾を抱えており、心配のタネは尽きない。


関係者一同、孝行息子の出現を祈るばかりだ。