
『宮田バスターズ(株)-大長編-』
監督・撮影・脚本・照明・編集・特殊造形/坂田敦哉
出演/渡部直也、大須みづほ、佐田淳、山本愛生、ユミコテラダンス、タンクくん、職業怪人カメレオール、水野祐樹、吉見茉莉奈、茶谷優太、宮崎美子
映画の秋! 毎日が映画日和! 映画を通して温かいご縁がありました。
ある日、私の元に俳優さんからメールが来ました。その名は水野祐樹さん。みんなで映画を作ったので見てほしいと。なかなか出演者ご本人から連絡が来ることはないこと。もちろん、有名な俳優から「次回作はめっちゃいいからLiLiCoさんに見てほしい」と言われることはありますが、今回は完全に〝初めまして〟。その勇気ある行動に感動しちゃいました!
作品のメインビジュアルは、宇宙生物の退治をする中小企業の「宮田バスターズ」の社長さんが、思いっきり飛び出してくる感じでインパクト強め。これは1回見たら一生忘れません。ただ、その内容といえば、映画への愛がたくさん詰まっていました。
観賞後、声をかけてくださった水野祐樹さんに、週刊実話でご紹介したいとメールをしたら「もしかして、肉食シネマですか?」と。この連載タイトルを言われた時は、飛び上がるほど嬉しかった。写真提供の連絡までしてくれたりと、ここまでハングリー精神に満ちた方は久しぶり! まぁ、会ってはいないけど(笑)。
映画愛しかないDIY映画!
本作品は、クラウドファンディングの支援を受け、ホームセンターで買った材料でセットを作ったりするなど、全体的にどこか懐かしい映像。しかし、やはり人の縁。映画を作るに当たって、確かな実績や、過去に助けてもらった人の声、人の絆は素晴らしいというメッセージが、ジワリジワリと心に響いてきます。
そして普通に宇宙生物がいる世界も、なぜかしっくりくる! ロボットなんかは〝いったいどうやって作ったの?〟と思うほど。何でもCGでできてしまう時代に、改めて〝映画愛〟をこんなにストレートに見せつけられると、何とかして多くの方の目に届いてほしいと思ってしまいます。
出演陣では、宮崎美子さんの出演もサプライズ感があっていい! 大ヒットした映画『カメラを止めるな!』もそうだけど、低予算だからヒットしないという考えは、もはやありません。映画製作の金額は違えど、私はお金よりも愛の量で映画が見たいです。
ちなみに、資料に書いてある〝徹底したモンスターパニックDIY映画〟の言葉は、まさにその通り。作品のアイデアと役がピッタリとハマりすぎるリアルな役者陣のおかげで、私も困った時は宮田バスターズに電話しようと思ってしまったほど。あのマイペースな社長と、一度飲みに行きたいわ~(笑)。
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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