プロ野球、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志新監督が11月4日、札幌市内で就任会見を行った。
ワインレッドのチェック柄のスーツ、パーカーのフードのように大きな襟を立てた白いシャツというド派手なスタイルで会場入りした。
冒頭のあいさつでは「今日集まってもらいありがとうございます。1946年、今から75年前、横沢監督が1人目。21代目が栗山監督、その次の22代目の監督として選んでいただき、また選手兼監督とし契約を結んでもらいました」「これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」とジョークを飛ばすと、会場は大いに盛り上がった。
また、シーズンに向けて「優勝なんか一切目指しません。高い目標を持ち過ぎると、選手はうまくいかないと僕は思っている。1日1日、地味な練習を積み重ね、9月に優勝争いをしていたら優勝を目指そうという、そういうチームにしたい」と抱負を語った。
ただの“お飾り”という声も…
〝新庄節〟全開で大爆笑となった就任会見に、ファンも大喝采。
《いやぁ、来年が楽しみだ。新庄監督なら元気で盛り上げてくれそう》
《ただの監督就任会見がワイドショーで生中継だもんな。こりゃ来期はかなりテレビを賑わすんじゃないかな~》
《新庄監督、紛れもないスターですね。画面越しにめちゃオーラを感じた。日ハムはここ数年Bクラスで、暴力問題もあったから印象悪かったけど、一気に明るくなったね》
《来年はオールスターのパ・リーグ監督も新庄でいいんじゃないかと思ってしまう(笑) 何をしてくれるか今から楽しみだ》
などと、期待の声が相次いだ。
「まさかの、『優勝なんか目指しません』発言には驚かされましたが、ジョークを交えた会見にファンも大喜びでしたね。中田翔の暴力事件など、チームには暗い雰囲気が漂っていましたが、来季は一転することでしょう。一方、関係者の間では、チームが優勝争いできるかについてはかなり厳しい声が上がっています。チームの編成や方針はGMの稲葉篤紀氏が実権を握っていて、新庄監督はいわばただの〝お飾り〟。チームが好調のときは誰も文句を言わないでしょうが、低迷を続けた場合、一気に不満爆発などとならなければいいのですが…」(スポーツ紙記者)
いずれにしても新庄監督の誕生はチームだけでなく、野球界にとっても明るい話だ。来季、選手たちがどんなプレーを見せてくれるのか、日ハムファンだけでなく、プロ野球ファン全員が楽しみだろう。