佐々木心音 (C)週刊実話Web
佐々木心音 (C)週刊実話Web

写真集ではヌードも披露! 映画『メイド・イン・ヘヴン』ヒロイン役・佐々木心音インタビュー

11月6日に公開されるロマンチックな異世界ラブコメディー『メイド・イン・ヘヴン』(監督・丹野雅仁)で、主人公の初老の小説家を翻弄する不思議な魅力を持つ美女を演じる女優の佐々木心音。映画への思い、そして気になる恋愛観などについて聞いた。


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――まず最初に、この映画のオファーをもらった時の感想をお聞かせください。


佐々木心音「最初に台本をいただいた時には、タイトルが天国ですし、もっと暗い演出になるのかなって思っていたんですけど、いざキャストの皆さんが揃った段階で、暗い作品じゃないことが分かって(笑)。実際、現場も明るくて、和気あいあいでした。出来上がった作品も予想外にポップで、エンターテインメントで、凄く見やすくて、出ていることも忘れて楽しめました(笑)」


――今回演じた主人公のオジサマ作家を翻弄する高嶺とご自身との間で、共通するところはありましたか?


佐々木「私のキャラクターだと、一見そう見られがちですけど、意外とかけ離れていて普段は全然違います(笑)」


――普段の佐々木さんはどんな様子ですか?


佐々木「自由が好きで色んなところに出掛けたり、アクティブな性格ですね」


――そんなギャップのある高嶺を演じるに当たって、気を付けたことは?


佐々木「高嶺って名前が、〝高嶺の花〟の高嶺なんですけど、あえて私にこの役が来たので、手の届かない完璧な女性ではない、私なりの高嶺を演じようと思いました。だから、どちらかというと、おぼこいというか、町の風景にいそうな、ちょっと素朴なお嬢様の雰囲気を意識しました。


それから、基本的に自分の意見を主張するより、国広富之さん演じる漱石(主人公)さんの意見を聞く人で、だから芝居も攻めじゃなくて受けで、余計なことはし過ぎない、動き過ぎないように気を付けました」


――主張しない芝居ですね。


佐々木「そうです。(作品の中で)私が主張すると漱石さんとのバランスも崩れるし、他にアクティブな役の方もいっぱいいたので」


――全体のバランスを考えられたわけですね。


佐々木「私なりに考えました。本当はついやりたくなっちゃうんですけど、本来そういう性格なので(笑)」

「私、匂いフェチなもんで」

――今回は我慢したんですね。

佐々木「ものすごく我慢しました(笑)。それからキャラクター作りだと、痩せないように、女の子らしくぽちゃぽちゃするように気を付けたりもしました」


――そういう意味では新しい佐々木心音が、この映画では見られるわけですね。


佐々木「そうですね。私自身も高嶺っていう役をどう嫌みなく演じるかって気を付けました」


――本作では小説世界が描かれていますが、佐々木さんも小説好きなんですよね。


佐々木「そうなんです。実は高嶺みたいに私も本を読むのがすごく好きで。特にミステリーが、今は作家・道尾秀介さんの作品が好きですね」


――この映画も、ある意味、謎解きもあって、ミステリー的な要素のある作品です。


佐々木「そうですね、実は2年半前ぐらいに撮影があったのですが、だから完成した映画を見たときは、もう完璧に役が抜けているので新鮮な気持ちで観客として楽しめました」


――映画の中のように若い女性が作家のようなオジサマとお付き合いする設定は無理があると思いますか?


佐々木「いや、私はお付き合いしてみたいですね。昔から年上に囲まれて育ってきた、というのもあって、実は結構、年上好きなんです。それも、どっちかというと技術屋さんやアート系が好きです。しかも読書好きで職人気質というか、何か一つのものを突き詰めている人ですね。でも、あんまり頑固過ぎるのも大変ですけど。私も頑固ですから(笑)」


――年上だと年齢はどれくらいまで大丈夫ですか?


佐々木「見た目が好きと思ってしまったら、もう年齢は関係ないですね」


――では、どういう見た目がいいんですか?


佐々木「見た目と言いましたけど、実は私、匂いが好きなんです。汗くさい匂いとかも好きです。匂いフェチなもんで」


――オヤジの枕の匂いとかですか?


佐々木「全然大丈夫です。生え際の匂いとかも好きなんで…、あれ私、今なんの話をしているのでしょう(笑)」


――確か、臭い匂いに反応する脳の部位の近くに母性本能の部位があるって聞いたことがあります。だから、佐々木さんも母性本能のある優しい方なんじゃないですか?


佐々木「なるほどね、それは結構あると思います。この映画の中の高嶺って役も、母性本能を持っているという意味では私と通じるところがあるかも。でも高嶺のほうが私よりもっと大らかで、器が大きいんですけど」


――では、佐々木さんの考えるオジサマの魅力ってなんですか?


佐々木「地に足がついているというか、安心できるんですよね。経験値も多いし」

写真集でヌードも披露!

――中には腰の落ち着かないオジサマもいますけど…。

佐々木「そうそう、そういうことも含めて、自分のことをしっかり分かっているじゃないですか。少なくとも自分は何が好きで何が嫌いかをしっかり分かった上で人生を選んでいるから、会った時にこの人は自分と話が合うかどうかすぐに分かりやすいというか、キャラクターがはっきりしていて判断がつきやすいところかな。物事をみんな知った上で選択しているということが、少なくとも私の世代の男性よりもあるじゃないですか。


でも、そんないろいろ経験しているオジサマの子どもっぽいところも大好きなんですよ。少年っぽさが私にも魅力的に思うんですよね。ただし、マナーとか礼儀作法とかを守って素敵だなって思える範囲でキラキラした少年を目指してほしいですね」


――ところで、いま現在はそんないい匂いのする恋のお話はあるんですか?


佐々木「それが、まったくないんですよ。本当はあるって言いたいんですけど、残念ながら(笑)」


――じゃあ今からでもオジサマとの〝恋話〟の可能性もあるかもしれない?


佐々木「十分あるかもしれませんね。でもこのご時世だから出会いもないし、かといって同職の人とかは難しいですね…」


――出会いといえば、高嶺と漱石との出会いも現実にはなかなかない印象的な出会い方ですが、これ以外に好きな出会いのシーンを教えてください。


佐々木「どこまでネタバレしていいのか分からないんですけど、天国に逝ってから漱石さんと、先に天国に来ている手塚理美さん演じる奥さんとの再会シーンですね。ここまでしか言いませんが、2人の絶妙な掛け合いが大好きです」


――改めて自分の演技を見て、どう評価しますか?


佐々木「基本的に自分が出た作品を見ると胃が痛くなるんですよ。常に撮り直したいって、毎回そうなんですけど、さっきも言いましたがこの映画はあまりにも久しぶり(2年半)だったので、意外に胃が痛くなかったんです。作品自体に入り込んで初めて満足しながら鑑賞できました」


――2年半といえば、まだコロナ禍の前ですよね。


佐々木「そうでしたね。まだウイルスがなんにも騒がれていない時期でしたから、幸い何事もなく撮影を終えることができました」


――そんなコロナ禍の中で、最近は写真集を自主出版されましたね。


佐々木「そうなんです。毎月写真集を出しています。自分のネットショップがあるんですけど、そこで販売しています。皆さんが今、おうちにいるじゃないですか。楽しみもなくなってどこにも行けない、何をしちゃいけないって、そんな時に今応援してくださっている方や、私も含め楽しく生きるために何かできないかなって思って始めました」


――不要不急じゃないヌードで一肌脱いだわけですね。


佐々木「そうなんです。それが、やり始めたら楽しくて!」


――では最後に、この映画をどういった方に見ていただきたいですか?


佐々木「これは私の個人的な意見ですけど、この映画には昭和を感じるところがいっぱい出て来ますが、それを見て懐かしいと感じる世代だけでなく、私のような平成生まれの若い人にも見てもらいたいですね」


(文:立花加久/企画:丸山剛史)


映画『メイド・イン・ヘヴン』 11月6日(土)より新宿K's cinemaにて公開 https://kazusafilm.wixsite.com/madeinheaven
佐々木心音(ささき・ここね) 1990年東京都出身。高校在学中から舞台女優として活動を開始し、2011年に『極道兵器』で映画デビューを飾ると、以降も映画、舞台、ドラマ、そしてグラビアアイドルとしても人気を博す。現在、自主制作写真集『the art nude』を毎月刊行中。