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JRA重賞『天皇賞』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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近年は、ここを秋の始動戦とする一線級も増えており、過去10年で見ると、休み明けが5勝、秋のステップレースから臨んだ馬が5勝と、互角の状況。

ローテーションは、あまり気にしなくてもいいだろう。年齢別では、4~5歳が上位馬の中心で、6歳以上は【0・0・1・56】。ベテラン馬が苦戦傾向にあることは、頭に入れておいた方がよさそうだ。

★軸馬=コントレイル
昨年のクラシック三冠を無敗のまま制したコントレイル。菊花賞以後は、ジャパンC2着、大阪杯3着と、他馬の後塵を拝しているものの、ホープフルSを含めて中距離GⅠ4勝の実績は、ここでは上位。休み明けでも好走歴はあり、また東京2000メートルは、ベストとも言える条件。極端な馬場悪化さえなければ、大崩れは考えにくい。陣営は、このレースと次走のジャパンCで現役引退を明言しているだけに、残り2戦で三冠馬らしいパフォーマンスを見せたいところだ。

★相手=カレンブーケドール
重賞未勝利のカレンブーケドールだが、これまでの16戦すべてで掲示板内と、安定感は現役屈指の存在。最後の1着は3歳春のスイートピーSで、そこから11戦、勝ち星とは縁遠くなっているものの、GⅠでの馬券圏内は4回。ここに入っても地力は見劣りしない。先行型が多くないので、スタートでミスがなければ好位を無理なく確保できそう。今回も直線で粘り腰を発揮してくれるに違いない。

★相手=エフフォーリア
無傷の4連勝で皐月賞を制し、世代トップクラスのポテンシャルは証明済みのエフフォーリア。ダービーでもハナ差の2着で、勝ったシャフリヤール(ダービーレコード)とはタイム差なしだった。過去10年、ダービー2着馬が3歳時に天皇賞・秋に出走したケースは2回あり、いずれも馬券圏内に好走している(12年フェノーメノ2着、14年イスラボニータ3着)。東京芝では、百日草特別と共同通信杯の2戦2勝。舞台設定も問題なし。

ポタジェが相手なりの堅実さで上位争い!

★相手=グランアレグリア
マイル戦を中心にGⅠタイトルは5個と、数だけならコントレイルを上回るグランアレグリア。2000メートルの経験は3走前の大阪杯のみで、あの時は重馬場の影響もあり4着と微妙な結果だった。1600メートルで見せる圧倒的な爆発力を、2000メートルでも発揮できるかがカギとなる。喉の手術明けというのも懸念材料だが、名門・藤沢和雄厩舎がGOサインを出したということは、走れるデキにあると判断したい。

★相手=ポタジェ
2018年のセレクトセールで2億円級の値がついたポタジェが、ようやくGⅠまで駒を進めてきた。ここまで11戦を消化し、すべて3着以内に好走。近3走は金鯱賞3着、新潟大賞典2着、毎日王冠3着で、いずれも勝ち馬から0秒2以内に食い下がっている。前走よりはメンバーが強くなるが、相手なりの堅実さで上位争いに顔を出してきそう。

★相手=ワールドプレミア
今春は、日経賞3着から天皇賞・春を勝っているワールドプレミア。昨秋はジャパンC6着、有馬記念5着と弾けきれなかったが、1年近い休養を挟んだ影響か、本調子になかった印象。今年は半年ぶりで、昨年よりは動けるはず。2000メートル以下の距離でも【2・1・1・0】と、対応可能だ。

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