「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web
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賃金水準で見るアベノミクスの正体~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

日本の賃金水準はOECD(経済協力開発機構)の中で最下位グループにあり、米国の約半分で韓国よりも低い。


【関連】夜鳴きそばの全国的な危機…~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか「2020年の年間平均賃金額は日本が3万8515ドル、対して米国は6万9391ドル、日本の賃金は米国の55.5%でしかない。韓国の賃金は4万1960ドルで、日本の賃金は韓国の91.7%です。ヨーロッパ諸国を見ると、ドイツが5万3745ドル、フランスが4万5581ドル、イギリスが4万7147ドルと、軒並み日本より賃金が高い」(経済アナリスト)

労働者の給与を安く抑えた結果…

この20年間で、韓国の年間平均賃金額は1.45倍に伸びているが、日本は1.02倍と微々たる数字。20年において日本より賃金が低い国は、旧社会主義国と、ギリシャ、イタリア、スペイン、メキシコ、チリぐらいしかない。

「アベノミクス以前の日本の賃金は、世界で第5位でした。その後、日本の企業は技術革新が進まず、実質賃金が上がらなかった。にもかかわらず、企業は円安を利用して収益を上げ、株価を引き上げた。それは、労働者の給与を安く抑えたからです」(同)


悲しいかな、これがアベノミクスの正体だ。