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六代目山口組が警戒区域解除直後に“岡山奪還作戦”再発動!

(C)週刊実話Web 

神戸山口組(井上邦雄組長)との特定抗争指定により、警戒区域に定められていた岡山市が解除となった直後、六代目山口組(司忍組長)が動き出した。

10月15日、二代目大石組(井上茂樹組長=岡山)の本部で、六代目山口組の会合が行われたのだ。

「解除になった7日から事務所が使えるようになり、組員5人以上の集結も可能になっとる。解除当日、大石組の組員たちが、1年3カ月ぶりに事務所に入って復旧作業を行ったのち、翌8日には近隣の六代目山口組直系組織の最高幹部たちも、総勢約80人で手伝いに来たそうや」(ベテラン記者)

その約1週間後、〝完全復活〟を遂げた大石組本部で六代目側の会合が行われた背景には、キナ臭さも漂っていた。

「大石組本部から北東約1キロの距離には、神戸山口組からの離脱後、独立団体として活動を続ける池田組(池田孝志組長)が本部を構える。池田組本部に対しては使用禁止を求める仮処分が申し立てられているため、使ってはいないようだが、岡山市に拠点を置く組員は複数いて、池田組の組員も集結は可能になったわけだ。活動拠点が近いにもかかわらず、六代目側が大石組本部で会合を開いたのは、池田組への〝暗黙のメッセージ〟ではないか」(業界ジャーナリスト)

地元の岡山県警のみならず、総本部を管轄する兵庫県警や、鳥取県警の捜査員ら約30人が周辺で警戒に当たる様子からも、六代目側と池田組との衝突を危惧していることがうかがえた。

当初、今回の会合は安東美樹若頭補佐(二代目竹中組組長=兵庫姫路)がブロック長を務める阪神・中四国ブロックの「若頭会」だといわれていた。各ブロックでは直系組織ナンバー2である若頭らが、情報交換などを目的に定期的に集まっており、大石組の警戒解除を機に阪神・中四国ブロックでも若頭会が行われるものと思われたのだった。ところが、出席者の顔触れから、単なる若頭会ではないことが判明した。

大石組の組員らが本部前で出迎えに立つ中、安東若頭補佐と大石組の主である井上茂樹組長、さらに山田一・三代目杉本組組長(岡山)が姿を現したのだ。

その間、同ブロックの若頭らも続々と訪れ、五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)の最高幹部らを乗せた車両も到着。各組織から複数人が姿を見せた。

穏やかな雰囲気も束の間…

「五代目山健組からは福富均舎弟頭、水田忠好若頭補佐、中村啓一若頭補佐、菱川徹舎弟、山本實幹部の5人が来とった。9月16日に六代目山口組に復帰して初めての会合出席になるから、六代目側本家の最高幹部たちも顔を出してのブロック親睦会いうんが趣旨やったようやな」(前出・ベテラン記者)

福富舎弟頭の本拠は大阪だが、水田若頭補佐は兵庫県姫路市、中村若頭補佐と菱川舎弟、山本幹部はいずれも岡山市に本拠を構えている。この顔触れから、五代目山健組を迎えて、ブロック内での団結強化を目的としていることが分かる。

阪神・中四国ブロックには、森尾卯太男本部長の大同会(鳥取)をはじめ、竹中組、六代目豪友会(加藤徹次会長=高知)、二代目若林組(篠原重則組長=香川)、三代目矢嶋組(中山和廣組長=愛媛)、大石組、三代目心腹会(小林良法会長=徳島)、三代目岸本組(野元信孝組長=兵庫神戸)、杉本組が所属。新たに五代目山健組が加わり、六代目山口組全国7ブロックの中で最多となる直系10団体で編成されることになった。

午前11時までに出席者が顔を揃えると、建物内では五代目山健組を迎えて会合が始まったのである。

会合は1時間ほどで終了したようで、午後12時半ごろには福富舎弟頭ら五代目山健組一行が帰途に就いた。

「若頭会なので本来なら五代目山健組からは物部浩久若頭が出席するんやが、今回は福富舎弟頭が代理となったようや。各直系組織メンバーと顔合わせが行われ、食事を共にして懇親を深めたんやろな」(同)

この日、各直系組織のお付きの組員も含めると、全体で30~40人が姿を見せた。大石組本部が使用可能になったのと同時に、六代目山口組の懸案といえる岡山での活動が、盛大に再開されたという印象が強かった。

「引き揚げる各直系組織の若頭たちにも、笑顔が絶えんかった。五代目山健組の復帰を歓迎しとるからに他ならんやろ」(同)

しかし、こうした穏やかな雰囲気も束の間にすぎなかった。大石組本部での会合が終わると、同じ岡山市内にある物部若頭率いる三代目妹尾組本部で、五代目山健組の定例会が開かれ、今後の戦略が話し合われたというのだ。

大石組から駆け付けた福富舎弟頭らが到着すると、午後1時、まず執行部会が行われた模様だ。その後、午後2時までに代理出席を含めて五代目山健組の直参全員が姿を現し、定例会が開かれた。約30分ほどで終了したが、執行部メンバーは本部内にとどまったままだった。2時間半が経った午後5時前に、ようやく水田若頭補佐や中村若頭補佐、木本陸郎若頭補佐、田中純一若頭補佐、松森治若頭補佐が帰途に就いた。

神戸山口組との対立関係を明確に示す内容

最高幹部らには、六代目山口組への復帰に安堵したかのような笑みも見られたが、会合後、各直系組織に回った通達は、神戸山口組との対立関係を明確に示す内容だった。

「中田組長が示した『信賞必罰』の方針に従って親分の帰りを待つ、いうんが改めて確認されたそうや。もう一つは、神戸側に残っとる山健組勢を一日も早く五代目山健組に戻れるように努力していこう、いう発表やったと聞く。もちろん、処分した直系組長は含まれとらんやろ。六代目側に戻った今、神戸側は敵や。五代目山健組の結束を強めるいう目的は、同時に敵方の勢力に影響を与えることにもなるわけやから、穏やかな話ではないわな」(関西の組織関係者)

また、大石組での会合と妹尾組での五代目山健組定例会が、それぞれ同日に岡山市内で行われたのは、再び六代目山口組の〝岡山奪還作戦〟が開始される予兆ともみられている。

「神戸山口組傘下で岡山県内に勢力を張っていた中には、倉敷市を本拠とする三代目熊本組もあったが、横森啓一元若頭(現・若林組副組長)たちが離脱し、トップの藤原健治組長も引退して、残るは池田組のみとなった。池田組長は六代目山口組を絶縁になっているため、五代目山健組のような復帰は事実上、不可能だ。

大石組での集結は、岡山での活動を再開するとともに、池田組を六代目側の各直系組織が囲んでいるということを強調する意味もあっただろう。ただ、池田組もされるがままのはずはなく、今後、対立関係が深まっていく可能性はある」(前出・業界ジャーナリスト)

宮崎県では池田組が神戸側を離脱して以降も、六代目側・生野靖道若頭補佐率いる四代目石井一家(大分)との衝突が顕著で、9月28日には池田組との対立事件に関する組織犯罪処罰法違反(殺人未遂)の容疑で生野若頭補佐らが宮崎、大分両県警に逮捕された。

10月12日には、両県警が兵庫県神戸市内にある六代目山口組総本部を約40人態勢で家宅捜索。総本部は無人だが、令状などの確認のために安東若頭補佐と岸本組の野元組長も姿を現し、緊張が漂った。

また13日には、貸金業法違反などの罪に問われた二代目章友会・新井錠士会長(大阪北)の差し戻し審で、東京地裁は懲役3年、執行猶予5年、罰金1800万円の判決を下した。新井会長は「私の立場ではなく、証拠によって厳正に判断を下していただきたい」と述べていただけに、弁護側は控訴する方針のようだ。

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