LiLiCo☆肉食シネマ~『フード・ラック!食運』/11月20日(金)より全国ロードショー

『フード・ラック!食運』 原作・監督/寺門ジモン 出演/EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、松尾諭、寺脇康文、白竜、東ちづる、矢柴俊博、筧美和子、大泉洋(特別出演)、大和田伸也、竜雷太、りょう 配給/松竹

お仕事お疲れ様です! この時期になると、なんだかんだと慌ただしくなってきますね。そんな時のパワー補給といえば、おいしいお食事! 例年に比べて大人数でワイワイとはいかないけど、その分、じっくりと味わうことができます。11月16日に50歳になる私も、〝味わう〟ということがどれだけ大切か、食べるものがどれだけ身体に影響するのか、しみじみ感じています。

今回は、食を通して様々なことを考えさせてくれる作品をご紹介します。

皆さんにとって思い出の味ってありますか? お母さんやお父さんに作ってもらった味は、きっと誰にでもありますよね。この主人公・良人は、お母さんが作ってくれた料理が大好きで、子供の頃から、よく噛んで味わい、口の中に味が染み渡っているから〝おいしい〟を理解していました。そのおかげか、大人になってからも味覚と嗅覚は優れていて、おいしいご飯屋さんを見つけるのが大の得意。一方、新人ライターの静香は、ネットの評価や評判を信じてお店を選ぶタイプ。この2人のやりとりが面白い。

見終わった後は映画館付近の焼き肉屋さん満席かも!?

さらに、芸能界のグルメ王・寺門ジモンさんが監督なので、登場するお肉が、これまたおいしそうなこと! まるで魔法のように「お肉も演技してるのでは?」と思ってしまうほど色が美しい。そして、霜の入り方も、垂涎ものの完璧な模様を描いていて、映画館でお肉を焼く音がサラウンドであなたを包み込みます。

それだけではありません。良人とお母さんとの関係、人間ドラマも必見。大人になって社会に出た時、忙しさや新しい環境で一生懸命に頑張っていることを理由に、親との連絡が薄れ、何かがあった時にはもう遅いこともよくある話。グサッと感じた読者の皆さん! 用事がなくても連絡してあげてください。

つまり、これは、ただお肉を紹介する映画じゃないんです。仕事や食べ物、家族、そして、会ったこともない誰かのネットの評価に左右される今の世の中など、いろいろと考えさせられる物語。そして、言うまでもない、見たら絶対にお肉が食べたくなります。だから予め焼き肉屋さんを予約してから劇場に行くことをオススメ。見終わってからは、きっと観客すべての人が同じことを考えて、映画館付近の焼き肉屋さんは満席かも!?

その時は、間違いなく満足できる所に行ってください。食運が上がります!