今年9月に摘発された「大規模売春クラブ」が、年間およそ21億5000万円を売り上げていたことが分かり、驚きの声が上がっている。
「運営責任者ら10人以上が売春防止法違反の疑いで逮捕されています。彼らは、渋谷や池袋に5つの事務所を構え、出会い系サイトで集客。援助交際を装った、いわゆる闇の〝援デリ〟業者です」(全国紙社会部記者)
このグループは、《セフレ探しています》などの誘い文句を、女性になりすまして投稿する役割の〝打ち子〟を79人も抱え、役職もランクをつけていた。「アルバイト」から始まり、集客数などに応じて「準レギュラー」「レギュラー」と昇進し、「店長」が最上位。このランクに応じて、受け取ることができる分配金の割合もアップするシステムだった。
「打ち子同士のライバル争いが激化し、実物の女性とはかけ離れた写真を使うなど、客と女性でトラブルになることもあったそうです。在籍女性は33人で、1回最低2万円からの対価を客から受け取り、運営側と折半。それでも1年間で2800万円も稼いだ女性がいたというから驚きです」(同・記者)
売春クラブ全体の集客目標は月5000人だったとされ、目標を達成した期間もあったというからタチが悪い。
まっとうな風俗業者は大打撃
都内の派遣型風俗店の経営者が憤る。
「そこまで組織的にやられたら、まっとうに商売しているウチのようなデリヘルは大打撃。おまけに、2万円程度で本番までできるなら、ソープランドもお手上げですよ。風俗業界の秩序を乱すので、警察には徹底的にこういう業者を締め上げてほしい」
今後、激化しそうなのが〝援デリ狩り〟だという。
「いまだにヤクザと付き合いの深い風俗業者も多く、彼らも援デリ業者に激怒している。表沙汰にはなっていないが、たびたび〝援デリ狩り〟も行われているんだ。ただ、どんなに潰しても雨後のたけのこのように援デリ業者は増える一方。今後も、警察とヤクザ、援デリ業者のイタチごっこは続くだろうね」(同・経営者)
年間20億円以上のシノギになれば、ヤクザも黙っちゃいない。ケツモチのいない援デリ業者は命懸けで商売をすることになりそうだ。
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