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『家庭教師のトライ』買収!“元女優”二谷友里恵社長に巨額マネー

二谷友里恵(C)週刊実話Web

英国の投資ファンド『CVCキャピタル・パートナーズ』が、『家庭教師のトライ』などを展開する『トライグループ』を買収する方向で最終調整に入った。買収額は約1000億円とも言われ、教育関連としては大型のM&Aとなる。

トライグループは非上場企業だが、郷ひろみの元妻の二谷友里恵氏が、2000年にトライ創業者の平田修氏と再婚し、05年より代表取締役社長に就いている。

同グループは、小学生、中学生、高校生を対象に家庭教師を派遣する『家庭教師のトライ』と、通塾形式で個別指導を行う『個別教室のトライ』を主力展開している。近年はシステムに資金を投下し、コロナ禍で『オンライン家庭教師』なども好調だという。

「トライグループは『アルプスの少女ハイジ』のCM効果に加え、IT化やAI(人工知能)を活用した指導法で、20年5月期の売上高は約370億円を突破しました。生徒数は約130万人、教師の登録数は50万人に達し、学習塾業界でもトップクラスに位置しています」(経済エコノミスト)

再編が加速している学習塾業界

トライグループの株式は会長の平田修氏と妻の友里恵氏が50%ずつ保有しており、全株式を売却するとみられている。

教育業界は少子化やデジタル化が進み、大手も苦戦している。中小規模の学習塾は経営破たんが増加。帝国データバンクによると学習塾の倒産は、16年以降は年間30件台で推移し、今年(1月~9月)はすでに18件発生しているという。

「中堅の学習塾も生き残るために、大手グループの傘下に入るなど業界再編が加速しています」(大手学習塾講師)

こうした動きを見据えてか、トライグループも水面下で株式売却を進めていたようだ。

「今後はCVC傘下でデジタル投資を強化し、3年後に上場を目指しています。女優から実業家への転身で、ビジネスパートナーの夫と、巨額マネーを手に入れた才覚には脱帽ですよ」(株式市場関係者)

元女優の先見の明に間違いはなさそうだ。

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