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『コロナとワクチンの全貌』著者:小林よしのり〜話題の1冊☆著者インタビュー

『コロナとワクチンの全貌』著者:小林よしのり/小学館新書

『コロナとワクチンの全貌』小学館新書/902円

小林よしのり(こばやし・よしのり)
1953年福岡県生まれ。漫画家。近著に『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論3』(扶桑社)。本書は医学者で大阪市立大学名誉教授(分子病態学)の井上正康氏との共著となる。

――日本でもワクチン接種が進み、感染者のピークが峠を越えたと言われています。小林さんは一貫してワクチン接種を否定していますが、どのようにお考えですか?

小林 感染がピークを越えたのは集団免疫ができたためであり、ワクチンは一切関係がありません。そもそもこれまで「第1波」から「第4波」までワクチンがなくても終息していたのに、今回の「第5波」だけはワクチンのおかげだというのは、まったく理屈に合いませんね。

――日本はすでに〝集団免疫〟ができている、ともおっしゃっていますね。その理由は?

小林 インフルエンザも例年必ず1000万人の患者が報告されており、無症状を含めれば8000万人は感染していると推定されますが、これで集団免疫ができて終息しています。そもそもワクチン接種で集団免疫ができたことは一度もありません。

ウイルスに対しては、自然に集団免疫が達成されるまで感染拡大を許す以外に手立てはなく、新型コロナの場合も、新たな変異株が流行るたびに、集団免疫ができて収まっているとしか考えようがないですね。

最善のコロナ対策はノーガード戦法

――いまだに日本では飲食店の飲酒を制限しています。どのようにお考えですか?

小林 ほとんどの「専門家」が理解していないが、新型コロナのメインルートは、飛沫感染でも空気感染でもありません。ノロウイルスと同じく、トイレで手についたウイルスが口から体内に入る「糞口感染」であり、腸に多くある「ACE2受容体」から感染するんです。もともと呼吸器系の感染症ではないのだから、飲食店の営業制限も、人流制限も、マスクも、従来行われてきた「対策」はすべて意味がないんです。

先日も酒を出す店に入って、この店はいいなと思って帰り際に「君の店はいいね。お酒も出してくれて素晴らしいよ」と言ったら、「いや、以前はずっとお酒を出さないようにしていたんですよ」と、慌てて言い訳を始めたんです。嫌みじゃなくて褒めたつもりだったんですが、どんどん弁解を始めるので、人の目を気にしてビクビクしながら営業しているんだなと思って、本当に可哀想でした。

――小林さんの考える最善のコロナ対策とは、どのようなものでしょうか?

小林 スウェーデンを手本にすればいいんです。スウェーデンは人口当たりの累計陽性者数こそ多いものの、死者数はそんなに多くありません。

ノーガード戦法で集団免疫を達成して、とっくに終わっていますよ。

(聞き手/程原ケン)

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