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老舗造り酒屋で何が?長野県議の妻殺害「金庫の部屋」に残された土足の足跡

画像: Alona Siniehina / shutterstock

信州の旧中山道沿いにある静かな宿場町が、地元の名家で起きた殺人事件に揺れている。

9月29日午前6時45分ごろ、長野県塩尻市の丸山大輔県議宅で、妻の希美さんが倒れているのを発見した家族が119番。駆けつけた救急隊員が現場で死亡を確認した。

長野県警によると、希美さんは28日夜に同居の家族と一緒にいたことが確認されており、殺害時刻は29日未明から早朝の間とみられている。関係者によると、丸山県議は県議会開催中で、28日は長野市内の議員会館に宿泊していたという。

「希美さんは金庫のある部屋で倒れており、首に絞められた痕と擦り傷があった。しかし、室内が荒らされたり、何かが奪われたりした形跡は見つかっていません。周囲には土足で歩いた跡があり、外部から何者かが侵入して、希美さんを殺害したようです」(捜査関係者)

国の登録有形文化財の主屋が現場

丸山県議宅は『笑亀酒造株式会社』という造り酒屋で、明治16(1883)年創業の老舗。大正年間に建造された店舗兼主屋、酒造蔵、穀蔵の3棟は、国の登録有形文化財に指定されているが、この店舗兼主屋が犯行現場となってしまった。

社長の丸山県議は慶應義塾大学経済学部を卒業後、父親の死去によって2002年に社長を引き継いだ。2015年に自民党から立候補して長野県議に初当選を果たし、現在2期目を務めている。

「結婚して20年近く、いつも仲のいい夫婦でした。ご主人が県議になられてから、希美さんは酒造りに力を入れ、酒粕の料理教室や新酒の試飲会などを開催し、精力的に活動していました。希美さんは目鼻立ちがはっきりした美人。家業と政治家の妻、2児の子育てと、3足のわらじで頑張っていました」(夫人の知人)

一刻も早い犯人逮捕と、事件の全容解明が望まれる。

【参考】
※画像/長野県議会ホームページ

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