
博多華丸・大吉は飲むたびボヤキ節〜島田洋七『お笑い“がばい”交遊録』
1990年代の終わりに、住まいを埼玉県の所沢から、ばあちゃんに育ててもらった佐賀県に移したんです。
【関連】中川家とサンドウィッチマンの漫才〜島田洋七『お笑い“がばい”交遊録』 ほか
九州に戻ってきてから、いまやNHKの『あさイチ』のMCになって、すっかり売れっ子になった博多華丸・大吉とも何度か飲みに行きましたね。
2人とも、とにかく酒が強くてね。よく飲むんですよ。飲むたびに、「早く先輩たちは売れなくなってください。僕らの出番がないんです」と華丸はボヤいていました。俺は「そうじゃないやろ。俺らを早く追い越せ」と返しましたけどね。
当時、2人は福岡のテレビによく出ていて、地元では人気がありました。でも「一か八か東京に進出して勝負しろ」と尻を叩きました。「漫才で売れて、他にやりたいことがあればやればいい」ともね。まずは漫才で売れない限りはテレビ局も使ってくれませんから。まさか今のように売れるとは思っていなかったけど…。
やっぱり、『THE MANZAI 2014』で優勝した頃から面白くなりましたよ。彼らは漫才師がする漫才なんです。今風の漫才ではないけど、一般の方にも分かりやすいでしょ。
不思議なもので博多華丸・大吉が売れても、スターには見えないんです。俺だけかもしれないけど、後輩が売れてもなぜかそう見えない。やはり、自分らが売れていない頃に活躍していた先輩芸人しかスターには感じないものなんです。他の芸人たちがどうかは知らんけどね。中には、後輩が売れると、気を遣う芸人もいるらしいけど、俺は裏表がないからそういうことは一切ないですね。
俺らの世代は固定電話、第7世代はスマートフォン
同じように、ナイツも漫才の基本がしっかりしているから、消えないで残っているでしょ。彼らは、のりお・よしおの漫才を崩したようなスタイルに見えるね。塙宣之がちょっとずつボケていく。最初はクスクス程度の笑いなんだけど、最終的には大爆笑を取る。それは彼らの個性ですよ。新型コロナウイルスが蔓延してから、講演会が軒並み中止になって、暇なことが多いから深夜番組やバラエティー番組をよく見るようになりました。最近は、お笑い第7世代と言われる霜降り明星などの芸人がよく出ていますね。俺らより上の世代の漫才師は、漫才を舞台でやるか、たまにテレビに出演するくらいしかなかった。テレビでバラエティー番組なんてなかったんですよ。
俺らくらいの世代から段々とテレビ番組の司会を務めるようになっていったんです。第7世代は、俺らの世代が固定電話だとすると、彼らはスマートフォンを使いこなしているようなもの。分からないことも多いんです。それはネタを見ても面白い、面白くないとかではないんです。だから、顔と名前が一致しない。唯一、EXITだけは分かるんです。髪の色が派手なのもあるかもしれないけど、彼らは面白いですね。
ただ、俺らに理解できなくても、それは悪いことじゃない。若い子たちは、第7世代を見てゲラゲラ笑っているから、それでいいんですよ。
お年寄りは行動力がないけど、若い子は行動力があるでしょ。そうすると、ライブを見に来てくれるし、何かグッズを出せば買ってくれますからね。
島田洋七 1950年広島県生まれ。漫才コンビ『B&B』として80年代の漫才ブームの先駆者となる。著書『佐賀のがばいばあちゃん』は国内販売でシリーズ1000万部超。現在はタレントとしての活動の傍ら、講演・執筆活動にも精力的に取り組んでいる。
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