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JRA重賞『毎日王冠』(GⅡ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

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先週の秋GⅠ初戦スプリンターズSは、当方の大本命レスシテンシアが2着に踏ん張り、1着は、そのレシステンシアと前走クビ差のピクシーナイトが今回は先着、鞍上・福永はこの夏から秋にかけて〝乗れてるなあ〟の印象しきりであった。

1番人気ダノンスマッシュは6着に破れ、先週文中で「香港帰りがネックのような気がする」と記して軽視した通りになった。それは思惑どおりだったのだが、3着に突っ込んで来たシヴァージはまるで無印…。的中は馬連890円のみでは、3連複も買っているから赤字の〝トリガミ大将〟に堕してしまった。やっぱり馬連&3連複両取りしたいなあ。

今週は秋GⅠロードの狭間のGⅡ戦が2つ。京都大賞典にも未練を残しつつも、やっぱり毎日王冠にしよう。最大の理由はNHKマイル優勝馬シュネルマイスターが参戦するからだ。この馬も当コラムに時々登場する馬友S氏のペーパー馬で、ちなみにダービー馬シャフリヤールも彼の持ち馬であり、5月は〝我が世の春〟を謳歌したそうだが、そのシャフリヤールが不良馬場に泣かされた神戸新聞杯で4着に敗れ、秋の出鼻を挫かれた思い。S氏としては、今回はその雪辱も込めたいところと察する。NHK杯はシュネルから買って馬連3690円の好配当を手にした私としても、応援したい。

そのシュネルの前走は、3歳馬の身で唯一安田記念に勇躍挑戦して3着に踏ん張った。今回も3歳唯一頭の出走だが、GⅡだし、夏を越しての成長もあろう。前走から2キロ増の斤量は負担ではあるが、成長力が上回っていると信じよう。今年の3歳馬は古馬相手に善戦しているし、何よりNHKマイル勝利のルメールに手が戻ることも心強い。安田記念の勝ち馬ダノンキングリーも出走し、川田が引き続き騎乗するのだが、シュネルの逆転は可能と見た。秋の最大目標はマイルCS(11月21日)だそうだが、ここは通過点としてほしい。

追い風は“ドイツ”に吹いている!

ところで、凱旋門賞の勝ち馬トルカータータッソはドイツ調教馬だったし、シュネルもドイツ産のマル外だし、追い風は〝ドイツ〟に吹いている! とも思いたい。あとは絶好調の福永が乗るヴァンドギャルト。何だか騎手は、ここ最近、この3人が勝ったり負けたりしてる印象が強い。今回も三つ巴か? あとは勢いに乗るポタジェで、鞍上は先週シヴァージで穴を開けた吉田隼だしね。まあ、この4頭でほぼ決まり? これに加えて昨年3着のサンレイポケット、先行組では丸山騎乗のトーラスジェミニ、最後に三浦騎乗の東京は走るラストドラフトを穴で選んでみた。あとは馬券にどう強弱をつけるか、そこが問題だ。

〝映画関連馬券〟としては、シュネルマスターからやはりドイツ映画を、それも極上美女が出る作品を、ということで今春公開されたフランスとの合作『水を抱く女』(20年)はいかがか。妖艶な〝水の精〟として現れ、男性を翻弄するファンタジー・ロマンで、ヒロインのパウラ・ベーアの痩身ボディーに黒いスーツの制服姿&下着姿がエロいの何の。全体のイメージたる水、湖の描写が彼女にマッチし官能的だった。ちなみにベーアの綴りはBEERで、ビールと同じ。理想はシュネル勝利を祝し、ビールで乾杯! と行きたいねえ。あと〝時事ネタ馬券〟としては、レースの翌11日はプロ野球のドラフト当日だけに、ラストドラフトはクサい(?)。そういえば〝映画関連馬券〟で加えるなら、ケビン・コスナー主演でメジャーリーグのドラフト会議でのかけひき、心理戦を描いた『ドラフト・デイ』(14年)があり、野球ファンは必見!

馬券の強弱は付け、シュネルからは厚目で勝負したい。でも、小心者なので、縦目も押さえたい。最終的な買い目は…馬連&3連複①⑤⑦⑫ボックス、馬連①から②③⑬、⑫から②③⑬、3連複①⑦縛り②③⑬、①⑫縛り②③⑬。馬連12点、3連複10点でいかがでしょう。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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