TBS系の大型情報番組『THE TIME,』が好調な滑り出しを見せた。初回となる10月1日の視聴率は、朝5時台2.7％、6時台5.1％、7時台6.5％。5時台からの平均は4.8％だが、6時、7時台平均では5.8％と、前番組であった夏目三久『あさチャン！』初回（2014年3月31日）の7時台視聴率5.0％を上回ったのだ。

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「新番組に対する興味、ご祝儀的なものもあるでしょうが、6時、7時台なら今後も5％前後はキープできるでしょう。『あさチャン！』の最後の方は夏目が引退することもあって視聴率が上がっていましたが、それでも4％前後。『THE TIME,』は離陸大成功ですよ」（テレビ雑誌編集者）

初回は月～木のMCを務める安住紳一郎アナと金曜日MCの俳優・香川照之がダブル出演し、話題を振りまいた。

「内容に目新しいものはなかったのですが、力が入っているなという感じがしました。局アナ陣の外取材の他、学生リポーターなども起用。地方局からの中継を多数入れており、情報面では全国をしっかり網羅。ニュースも政治、事件、芸能とまんべんなく紹介しています。朝番組に多い〝エンエンと芸能ネタばかり〟を流さないのは好感が持てました」（同・編集者）

安住アナは、男性アナでは1、2位を争う人気者。香川はTBS系の高視聴率ドラマ『半沢直樹』などに出演している人気俳優。10月10日からスタートする日曜劇場『日本沈没－希望のひと－』にも出演予定だ。

「局もかなり前宣伝していたし、内容も悪くない。このままうまく軌道に乗る可能性もある。当面は5％維持が目標というところでしょう」（TBS関係者）

安住アナの人気だけでは…

TBSは『THE TIME,』を成功させ、あとに続く8時からの情報番組『ラヴィット！』の視聴率底上げも狙っている。『ラヴィット！』はニュースを追わず、生活情報やファッション、グルメなどを柱にしている。

「常に視聴率2％前後。5月には1.1％と前代未聞の低さを記録。2時間番組で企画が2、3本しかなく、まるで内容がなし。打ち切り寸前です。『THE TIME,』で盛り上げて『ラヴィット！』に視聴者をつなぎたいようですが、まず無理。安住アナのあと、惰性で見てもつまらなさは末期的。しかも8時台はテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』が10％前後、日本テレビ系『スッキリ』とフジテレビ系『めざまし8』が7％前後で拮抗。『ラヴィット！』1人負けの状態なのです。安住アナの人気だけで他時間も勝つなんて、さすがにあり得ません」（前出のテレビ雑誌編集者）

そのうち『ラヴィット！』の2時間も『THE TIME,』が吸収する、なんてことになるかも…。