白鵬 (C)週刊実話Web
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横綱・白鵬の引退で相撲協会が厳重警戒!“第2の貴乃花”大暴れの恐怖…

人生は、因果応報――。こんな言葉をつぶやいているかもしれないのが、秋場所限りで20年半に及ぶ現役生活にピリオドを打ち、10月1日に両国国技館内で引退会見を開いた横綱・白鵬改め間垣親方だ。


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大横綱だったのは今さら言うまでもないが、一方で数知れない〝悪行〟が今後の足枷になるかもしれない。


現役時代の間垣親方は、まさに無敵だった。土俵生活のおよそ3分の2に当たる14年も横綱に君臨し、優勝回数45をはじめ、横綱在位84場所、通算勝ち星1187、年間最多勝86勝(平成21、22年)など、数々の偉大な記録を打ち立てた。平成の20年代は、まさに白鵬のために場所があるようなものだった。


その一方でトラブル、問題も多発した。


「現役時代は、やりっ放しでいいんだ」


かつて「土俵の鬼」と呼ばれた元横綱・初代若乃花はこう話し、数々の豪快な武勇伝を残したが、白鵬のそれは悪質でエゴのかたまり。たとえば平成27年初場所の優勝一夜明け会見では、「子供でも分かる」と審判部の判定にクレームをつけ、平成29年九州場所では負けたあとで「待った」を主張して土俵下から猛抗議。最後の優勝となった今年の名古屋場所でも、張り手やひじ打ち、ガッツポーズが問題視され、横綱審議委員会の矢野弘典委員長は「実に見苦しい。大相撲が廃れていくという懸念をみんなで共有しました」と苦言を呈していた。厳重注意を受ける常習犯と言っていい。


それらが引退するとき、ツケがいっぺんに回ってきた。9月29日に開かれた白鵬の間垣襲名を審査する年寄資格審査委員会では、これまでの言動が問題視されたのは言うまでもない。

規則遵守の誓約書にサインまでさせて…

「今後10年間は部屋付きの親方として親方業を習熟すべき」

そんな厳しい意見まで飛び出し紛糾した。これは、異例のことで、翌30日に開かれた理事会でも、やはりスンナリとはいかなかった。


「口で言っても分からないから」と白鵬を呼び出し、年寄として相撲協会の規則を遵守するなどの誓約書にサインさせた上で、やっとOKしたのだ。今度、またトラブルや問題を起こせば、資格審査委員会を開いて親方としての資格があるかどうかを話し合い、場合によっては追放もあり得るという。


なぜ、ここまで相撲協会は警戒するのか。それは、白鵬が「第2の貴乃花」になることを恐れたのだ。


こうして第2の相撲人生の出鼻をくじかれた格好の間垣親方だが、親方業は順風満帆のようだ。


「まず引退相撲ですね。コロナ禍でまだ日時は決まっていませんが、来年8月に師匠の宮城野親方が定年になる。それまでにはやるでしょう。その時点で師匠と名跡を交換し、宮城野親方となって部屋を継承するはず。すでに炎鵬、石浦らの内弟子も大勢いますから、いきなり大部屋の師匠ですよ。新部屋は日本橋になりそうです」(担当記者)


果たして、どんな第2の白鵬を育てるのか。間垣親方から今後も目が離せない。