(画像)pathdoc / shutterstock
(画像)pathdoc / shutterstock

老舗デパートを騙る特殊詐欺に御用心! 被害急増…愛知だけで340件超え

「もしもし。○○デパートの者ですが、あなたの名前が書かれたクレジットカードを使って、当デパートで買い物をされたお客様がいらっしゃったんですが、ご家族の方ですか?」


【関連】綾瀬はるかの母親だけじゃない!「芸能界詐欺被害」“30億円”失った大物も ほか

老舗デパートを騙り、こう持ち掛ける特殊詐欺が全国で急増している。


「直近では福岡県で、70歳の女性が老舗デパート詐欺に遭ってクレジットカードを悪用され、約1000万円を騙し取られた。愛知県では340件超えの被害が出ている。いくら警察や消費生活センターが注意を呼び掛けても、老舗デパート詐欺の被害者は増える一方です」(警察関係者)


年々、巧妙化する特殊詐欺。警視庁によると、特殊詐欺はオレオレ、預貯金、架空料金請求、還付金、融資保証金、金融商品、ギャンブル、交際あっせんなど、10種類に分類されるという。

掛かってくる電話はすべて疑え!

多発するデパート詐欺の手口は、冒頭のように「○○デパートの者ですが、××さん名義のカードで高額な利用がありました…」と電話が掛かってくる。「身に覚えがない」と回答しても、以下のように、複数のパターンで被害が発生している。

①「クレジットカード(またはキャッシュカード)を回収するため、今から銀行協会担当者を自宅に向かわせるので、暗証番号を伝えた上でカード類を渡してください」と促され、その通りにしてしまう。


②「より安全性の高いカードに交換した方がいい」と持ち掛けられ、暗証番号を教える。さらに「古いカードを回収する」と訪れた男にカードを渡す。


③「クレジットカードの利用を停止するため、カード番号、有効期限、セキュリティーコードを教えてください」と言われて、伝えてしまう…等々。


「東京都内の高齢者が多く住む団地では、掲示板に『デパートを騙るキャッシュカード詐欺に注意!』と注意喚起している。区も定時になると、特殊詐欺に遭わないようにとスピーカーで呼び掛けていますが…」(詐欺に詳しい事件記者)


とにかく掛かってくる電話はすべて疑い、カードを他人に渡さず、暗証番号も誰にも教えないことが肝要だ。