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JRA重賞『スプリンターズS』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

(C)JRA
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先週のオールカマーは、当方の大本命でもあり、断然の1番人気でもあったレイパパレがまさかの馬券対象にすらならずの4着では、当然当方も討ち死にの憂き目に…。

勝ったのはウインマリリンで、2着もウインキートスの〝ウイン丼〟。ウイン・ウインなら双方お得、のはずなのに、こっちは大損でした。まあ、たとえ神戸新聞杯を選んだとしても、こちらもわが大本命のシャフリヤールが同じく4着と沈み、大本命馬受難の一日となった。シャフリヤールの敗因は突然の道悪、不良馬場がすべて…とはっきりしているが、レイパパレはちょっと分からない。だから競馬は難しい。

話は少々脱線するが、〝よく分からない〟といえば、今回の緊急事態宣言解除の決め手となった「陽性者数激減の怪」である。政府関係者も専門家もが「よく分からない…」を連発していた。確かに減少の要因は、ワクチンが普及してきたとか、国民の抑制が効いてきたとかはあるだろうが、個人的には〝コロナ自壊論〟を加えたい。増殖を続け変異を繰り返すウイルスは自壊の道をたどるという説である。もしこの冬、さほど感染が爆発せず乗り越えられたら、この〝自壊論〟はさらに説得力を持つはず。有馬記念や金杯のころに検証されるかもしれない。ぜひとも今後の成り行きに注目してほしい。

で、晴れて緊急事態宣言も久々に明けての今週は、タイミング良く秋のGⅠ初戦スプリンターズSであり、一層と力が入る。アフター競馬のお楽しみ=反省会、祝勝会も個人単位でなら少しはやれそうだし。まあメンバーを見れば、前哨戦のセントウルSの再戦に近い。何と6頭がそのままスライドしている。それに香港帰りで昨年2着のダノンスマッシュや北九州記念の2、3着馬も参戦し賑やかな顔ぶれとなった。本来は北九州記念の覇者ヨカヨカには思い入れがあるので、ここは参戦してほしかったが、事故で競争能力が喪失し、すでに引退を表明してしまった。残念でならない。無事出走していれば▲印ぐらいは付けたと思うのだが…。

映画馬券でピクシーナイトの激走を連想!

で、本命はレスシテンシアか、ダノンスマッシュか。ルメールか、川田か。微妙なところだが、ダノンは香港帰りがネックのような気がするので、やはりレスシテンシアを選びたい。春の高松宮杯ではダノンに負けているが、その後に成長を続けているし、1200メートルも今ではドンと来い、だろう。4歳馬や牝馬のアドバンテージが高いレースでもあるし。

相手は松若が手の内に入れているモズスーパーフレア、鮫島駿でもう一丁のファストフォース、今度は馬券圏内にの浜中ジャンダルム、札幌から転戦の藤岡佑ビアンフェ、レシステンシアと前走クビ差の福永ピクシーナイト、そして一応入れておこうダノンスマッシュ。クリノガウディーは前走のセントウルSでジャンダルムをハナ差かわして、ボクの馬券を邪魔したので敢えて外し。中山は走らないし、というデータもあるし。でもまた邪魔されたりして…。

〝映画関連馬券〟としては、ピクシーナイトから連想したのは『セクシーナイト』(90)はどうか。美女を絞殺する幻覚を見る男(ジェフ・レスター)が、幻覚の中のその女性を探し出し、たちまち恋に落ちるが、すべては仕掛けられた罠だった…というB級色たっぷりのエロチック・ミステリー。ミステリアスなヒロインを演じたアドリアンヌ・サックスの極上の美しさを愛でる映画であった。牡馬ピクシーナイトが牝馬レシステンシアやモズスーパーフレアなどに翻弄されながらもしっかり馬券圏内に生き残ってくれる姿が、私には見える(ホンマかいな?)。

台風接近で馬場状態は微妙な中、1日前の予想では心もとないが(逃げを打つなって)、おっかなびっくりの最終的な買い目は…⑫から馬連&3連複④⑤⑧⑪⑭⑯へ。馬連&3連複の縦目④⑤⑭⑯も加えた馬連12点、3連複19点でいかがでしょうか。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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